路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

線香のなかなか点かず神無月

2010年10月28日 | Weblog
 晴れて寒い。とっても寒い。急に寒いからなあ。
 朝起きてヒーター入れる暮らしが始まった。つい最近まで朝起きて窓開けてたのに。

 いろいろ出かけて空振りの多い一日。


                       


 百年文庫から、石川淳「明月珠」と長谷川四郎「鶴」
 石川淳の方はよくわからん。なんだか気取った高校生の作文みたいだなあ、という感想。まあ、もともと石川淳ってのはよくわからんけれど。
 長谷川四郎「鶴」は再読。以前(だいぶ以前)の時は特に感想もなかったけれど、再読してみて、こんなに美しい物語であったことに驚く。歳月のもたらすものということであろうな。

 夜のストーブの匂いは、懐旧をそそる。