路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

歳晩の破調なれども穏やかに

2005年12月31日 | Weblog

 午前中に餅つき。
 年の瀬である。
 三臼搗いて、ひとつは鏡餅に。子供達が上手に作ってくれる。
 昨日作った注連飾りと一緒に処々に飾る。

 昼に葬式一件。
 今年は葬式の多い年であった。

 午後最後の集金ひとつ。
 自転車で出掛けて、頂いた小切手をその足で少し離れた銀行まで換金に。
 寒風のなか、ちょっとした坂道をヒーヒー言いながらペダルを漕いでいると、体がバラバラになりそうな気がする。

 夜、子供達が借りてきたDVDの『ハウルの動く城』の観賞に途中から加わる。昨年映画館で観た時よりはよかったけれど、まだところどころよくわからないところがある。
 ともかく、宮崎駿は「捉われた少女」の物語をひたすら創り続けているらしいことはわかったけれど。

 今年始まった我がブログ生活。自身のブログもさることながら、いろいろな人のブログに出会った。
 中で、内田樹先生のそれは毎回目からウロコをそぎ落としてくれる。
 本日のオコトバにも、何枚かのウロコを落とされ、同時に感動してしまった。
 一部抄出。

 ジョン・レノンは言った。
 All you need is love.
 これを、「愛こそはすべて」と訳した人がいるけれど、それは違う。
 「君に欠けているのはね、愛だよ、愛」

 

いつのことだか思い出せない暮れていく

2005年12月30日 | Weblog

 昨日サボったぶん今日忙しい。
 一応午前中にキマリをつけて、掃除その他少し。
 機械をバラシテ、洗浄。
 素手で鉄にさわるだけで切れるように痛い。あんまり冷たいので、水槽に張った水に手をつけながら進める。水だって所々薄氷が張っている状態だけど、それの方が暖かく感じられるから不思議である。

 昨日録画しておいた放送授業(今年最後)を少しだけ観る。
 すぐに眠くなる。
 なんといっても講師のセンセイの肩書きがスゴイ。以下の如し。

   東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻人間環境学大講座メディア環境学分野助教授

 ありがたすぎて、眠らずにはおれない。

 かくて今年も暮れていく。


朝焼けの冷たき光身を射せり

2005年12月29日 | Weblog

 完全にエンジンが切れる。
 やらなければいけないことは、いくつもあって、やればたいしたことではないのだけれど、それができない。
 結局殆ど無為に日を過ごす。
 夜は「笑っていいとも」の特番なんぞをアハアハと観て終わってしまう。
 情けナ。
 ええと、誤字は無いよね。


氷湖裂け流れるあたり鳥墜つる

2005年12月28日 | Weblog

 寒さも若干ゆるんだか。

 このところ5時半には目覚めるのだけれど、寒くてなかなか蒲団から出られない。ボヤボヤしていると、そのままずうっと何時間も過ぎてしまいそうになる。

 年末の支払いや集金やらで銀行その他くるくる廻る。
 くるくる。

 城跡市の銀行のそばの新刊本屋をちょっと覗く。
 なんかドンドン店舗面積が狭くなっていく気が。
 ザッと見て、加藤周一『吉田松陰と現代』かもがわブックレット を買う。600円でブックレットはどうしようか迷ったけれど、このあたりの新刊本屋でかもがわ出版は珍しいので買ってしまう。
 調子に乗って、そのまま城跡「ブ」まで足を伸ばす。
 新書を中心にザッと流して大したものは引っかかってこない。
 結局、森内俊雄『午後の坂道』講談社1995を105円だったので買う。
 しかしいいのかね、ハードカバー(定価1800円)が105円なんて。以前同じ場所で、清岡卓行『マロニエの花が言った』上巻(定価3500円)をやっぱり105円で買った時も思ったけれど。

 そのまま、くるくるしてるとすぐに暗くなる。

 夜、早速『吉田松陰と現代』を読む。さすがに全60ページはすぐに読めてしまう。そうなると600円は高かったかな、と思ってしまう。
 そのあと『午後の坂道』にとりかかる。
 ひさしぶりの森内俊雄。
 短編集の最初のひとつだけ読んで、やっぱりこの本は時間の或る時にゆっくり読むべきだ、と思い直す。とりあえずは枕本のひとつにしよう。
 それにしても、森内俊雄、世間の評価が不当に低すぎる、と思うのはワタシだけでしょうか。もっともっと評価されるべき作家のひとりだと思うのだけれど。

 明日はまた寒くなるらしい。


寒波来山稜冬陽のみ纏う

2005年12月27日 | Weblog

 今年の最終週。
 何度も言うようだけど、今年は年内から寒い。でも昔はこんなものだったような気もする。
 集金した札を手がカジカンデうまく数えられない。
 なんだかんだで、内と外を出たり入ったりする。そのたびに寒かったり、冷たかったりする。
 だんだん気力が萎えて来たなあ。

 夜『蒲生邸事件』を読了。
 ウーン、こんなものかなあ。
 最後どんでん返しがあるものと思いながら、いまかいまかと読み進めて行って、結局何事も無く終わってしまった。マア、断続的に読んだから何とも言えないけれど、あんまり物語が動かなかった印象。

 夕方何気なくつけたテレビで伊東忠太をやっていた。
 それで初めて知った事。伊藤忠太と平田東助は甥、叔父の関係にあるらしい。ヘエ、知らなかったゼ。

 これから年末のあれやこれや、になってくる。
 年賀状も書かなければいけないし。


栞指冷えて午睡のうつうつと

2005年12月26日 | Weblog

 朝起きて日曜日には珍しく二度寝もせず、ゆっくりと。
 午前中で、四方田犬彦『ハイスクール1968』を読み終わる。
 政治の季節の高校青春期だけれど、舞台が超エリート校だけに興味深いような、深くないような。
 いずれにしても、都会の高校生の生活(とくに秀才のそれ)は、田舎者とは格段に違うということだけは良くわかりました。

 午後は、宮部みゆき『蒲生邸事件』に戻るも、なんだかんだで殆ど進まない。
 夕食後は「M-1」を見てしまって、やっぱり何もできない。
 小生ヒイキのチュートリアルが早々に敗退で、興味削減。優勝した(あれ、名前が度忘れで出てこないぞ)・・・は順当か。麒麟は最後のネタがまずかったな。

 そのあと宮部本を読みながら就寝。
 ようやく佳興にはいって来ました。


コーヒーに少しのミルク降誕祭

2005年12月25日 | Weblog

 朝起きたら微妙な雪の積もり具合。掻くべきか、掃くべきか。で、結局なんにもせずに、見なかったことにする。
 暗がりで敷居を跨ごうとして、そのままサンダルが脱げ、二、三歩六方を踏む要領で新雪に裸足の足跡をつける。冷たッ。
 昨日は夜道で雪ノ下の凍土に気づかず、派手にもんどりうって転倒したし(痛かったなあ)、ヤッパリ雪降るといいことないぞ。

 仕事しようと準備していたら、Nさんが来て、そのまま午前中話して行く。
 なんやかやと世間話。ともかく今年もお世話になりました。来年もよろしく。

 午後仕事に取り掛かるが、三時過ぎるとやはり急速に寒い。
 暗くなる前にギブアップ。
  
 夜、我が家でささやかなクリスマスパーチー。 
 でも結構料理は豪華でありました。
 そのあとテレビ。(なんかクリスマスソング特集みたいなの)
 そのまま小生はコタツで惰眠。その間冬眠鼠さんは子供達へのプレゼント作成を深夜二時過ぎまで。
 あ、小生もプレゼントたくさん頂きました。どうもみなさんありがとう。
 かくて聖夜も更けにけり。


行く年の書架の狭間できみと会う

2005年12月24日 | Weblog

 休日。
 午前中は配達その他。
 寒いけど頑張ろう。
 午後家族で風立町まで。
 所要をすませて図書館へ。
 図書館内はクリスマスの飾りつけできらびやか。
 ぐるぐると一巡して結局一冊借り出す。
 四方田犬彦『ハイスクール1968』新潮社2004
 5時過ぎに図書館をでるころは、あたりは真っ暗。空より雪降り出す。
 いよいよ今年もあとわずか。
 帰宅後、借りてきた本を少しだけ読む。あとはテレビ。
 12時頃には就寝。
 明日は雪積もる予報。


背を丸め春待つこころ冬祭り

2005年12月23日 | Weblog

 朝起きると雪が少し積もっている。
 雪を‘掻く’ほどでもなく、‘掃く’には重い、といった状況。結局少しだけ掃いて、あとはほっとくことにする。
 報道によれば、日本列島各所で大雪。新潟では大停電。大変だなあ、新潟。

 相変わらず寒い、寒いと言いながら仕事。

 夜は家族でテレビを観ながら、あいまに『蒲生邸事件』を読む。ちっとも進まない。
 
 内田先生のブログでは、雪の思い出に絡めて、自身の大学入試の話が。
 雪で電車が動かなくなり、試験開始時間を大幅に遅れて会場へ。全身ずぶ濡れのまま、本来の半分の時間で廊下で受けさせられた由。昔は‘受験生に配慮’なんて無かったんだなあ。
 1969年(!)京大でのオハナシ。
 ああ、赤ずきんちゃん気をつけて。


夜回りのしわぶきのみや町の底

2005年12月22日 | Weblog

 寒い。
 なんか今日は昨日よりは暖かかったらしいけど、でも寒いぞ。
 暮れ方近く水仕事していると、感覚のなくなった手が本当に千切れそうな気がしてくる。
 世間には暖房の利いた部屋でキイボードを押してるだけで何億、何十億とたちまち稼いでる人間がいるらしいが、そんな奴らこそ呪われてあれ。

 そんななか、夜八時から安協の夜回りに借り出される。
 交番のお巡りさんと二人で、‘横丁’の飲み屋をまわって「飲んだら乗るな」を呼びかける。
 寒いなあ。
 ‘横丁’の二筋に並ぶ酒場を一件一件廻って、・・・と思っていたら、知らない間に我が町の‘横丁’はすっかり灯の消えた町になっておりました。
 営業している店の両隣二件はほぼ閉店、といった状況。営業している店でも客の姿は殆ど無い。
 中の一件ではひとりだけの客とママとで、カウンターの上で注連飾りを作っておりました。
 早く終わってよかったけれど、寂しいかぎりではあります。

 今日はいつもより早く、12時前には就寝。
 雪降り始めたらしく、灯を消してもほの明るい。
 明日は雪かきか。