路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

炎天に詩想も枯れる昼下がり

2011年06月30日 | Weblog

 暑い。本当に暑い。イヤダナア。これからしばらく天気予報を気にする日々がまた始まってしまうのか。
 早く秋になればいい。

 暑い中、生まれて初めて銀行の応接室というところへ行く。行きたくないのだけれどモロモロ後始末のイッカンで仕方がない。そこで、見るからにアキンドという爺さんと話をする。それからケイヤクをする。アキンド怖い。まあいいや。

 なんだか空気がもわもわしすぎで、汗ボーダと出る。ヤダナア。

 その翌日、違う銀行で待っていると、窓口の奥から知らないオジサンが出てきて、またも応接室へ連れて行かれる。なんだよお、無辜の町人に何しやがんでえ、と反抗したけれど、なんだかんだで拉致される。人生二度目の応接室である。
 知らないオジサンはエライ人で、どうも以前に会ったことがあるらしい。そういえばそんな気もしてくる。ともかく、要するにこれまた別件の後始末の話だった。後始末ばっか、だなあ。

 なんかここ数日で何人も来客あったぞ。おおむねみんな話好きだな。見るからに話したがってるカンジだけれど、暑いからね。コッチがぜんぜん乗らないからね。すんませんね。

 図書館にちょっと行って2冊だけ借りてきた。
 和田芳恵『筑摩書房の三十年』(2011 筑摩書房)
 不破哲三『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』(2005 新潮社)

 朝になって畑行ったり朝飯済ましたりして、パソコン開けたとたんにグラグラっときた。こわいなあ。スゲーこわい。
 すぐにテレビをつけたら地元民放はどこも無視。NHKだけが、番組中ですが緊急地震速報です、とやって、激しい揺れが来る恐れがあります、と。もうキテル、っちゅうねん。それでも15分ほど番組中断して地震情報を流していた。その間、余震。
 その間地元民放はテロップ流すくらいでほぼ無視。あいかわらず、県庁所在地周辺以外はドーデもいい感ありあり。

 


肩先にきて闇となる蛍かな

2011年06月25日 | Weblog

 畑へ行くというので、梅雨の晴れ間をぬって野良仕事。芋の花が可憐なジャガイモの畝の中をずうっと這いながら草とって、土寄せ。それから瓜の種まき。段々と畑になっていくから楽しい。汗だらけになって、シャツぐっしょりになる。

 夜になって、蛍を見に行くというので、隣町まで連れて行かれる。
 蛍見にきたのは何十年ぶりだろう。暗くてどこをどう歩いたのかわからないけれど、川筋に歩道がしつられられていて(たぶん)、その周辺の河藪の上を数千の光る羽虫が遊弋していた。虫が光るだけやんけ、と思っていたけれど、これだけ明滅しているとさすがにキレイである。消え入りそうな光のブラウン運動というのは、あれどうなっているのだろう。
 それにしてもカップルばかりであるが、こんな田舎にカップルってのがいたことにも驚いた夜でありました。

 もう遥か昔、祖母に当たるひとの新盆に父親の実家に連れて行かれ、その家の庭で見つけた一匹だけの蛍を盆提灯のなかに放した夜を思い出す。
 たしかに盆提灯の記憶があるのだけれど、旧盆のころに蛍がいたのだろうか。ともかく思い出の断片はどれも盆のころの夏の夜の光景だけれど、ひょっとしたらまた別の記憶かもしれない。ともかく、その蛍はいつまでも逃げないで、盆提灯のあとは寝所の蚊帳のなかに放されて、いつまでもぼやぼやと光っては消えていた。
 なんだか少し怖かったな。

 


チョコバナナアイス3本夏至まつり

2011年06月23日 | Weblog

 夏至って今日だったんだと思ったらスゲー暑いの。
 また夏来るか。ヤだなあ。

 えーと、そんで何したんだっけなあ。ともかく後始末で忙しい。銀行のオジサンから電話でワケわからんこと言って来るし。どうでもいいけど、スっと話せよ、スッと。えー、ワタクシちょっと間違えてお伝えしてしまいまして・・・実は・・・(沈黙)・・・、みたいなの、暑いんだよねトモカク。それに比べて某お役所のオジサンはやたら物分りよかったぞ。コッチに気づくとイキナリ笑顔で立ち上がってくるし。変われば変わるものだ、お役所。ちょっと気持ち悪いけどな。

 ある本を探していてどうしても見つからん。つい最近までその辺にころがってたんだけどな。どうも我が家近辺に異次元ポケットがあるらしい。このあいだも作った重要書類が目の前で消えて、さんざん探して偶然みたいなところから出てきたし。異次元ポケット、ワシの頭ン中だな。スカスカだな。

 再来年の大河ドラマ、新島八重って、そこ来るか。そこ来られるとなあ。ワシ一言云うぞ、的な。(嘘だけどね。)
 山本覚馬とか、誰がやるんだ。徳富蘇峰とか出てきちゃうのか。横井時雄とか。福島振興はいいけど会津だし、ていうか同志社の偏差値上がるんじゃねえか?

 まあ、そんなこんなで、暑いぞ。ホントにもう。

 


朝ごとに風はつなつをふるわせり

2011年06月22日 | Weblog

 雨がざああっと吹き抜けると急に暑くなって、う、暑いと思っているとまた雨になる。

 今日もお役所いくつか。見てるとお役所の人はマジメだなあ。

 阪田寛夫いくつか読む。けっこう面白い。井出孫六もちょっと読む。ゆっくり読むと面白い。玉川信明のもちょっとのぞく。まあ、面白い。
 一度に何冊か図書館で借りると、全部読み終わるのが大変である。
 まあ、どうでもいいか。

 なんだか、気忙しいばかり。

 


麦の穂の黄昏色の愁いかな

2011年06月21日 | Weblog

 正しい梅雨になってきた。晴れてるかと思えばすぐに降りだす。6月後半はかくありたし、見たいな天気。おとなしくしてれば感じないけれど、少しでも動くと汗となる。蒸す。

 お役所いくつか。このところお役所ばかり行ってる。
 それにしても近年お役人はずいぶんと親切になったなあ。行けば笑顔だもんなあ。定年まじかみたいなおじさんが。今日行った法務局なんか、相談コーナーなんてのができておった。数年前では考えられない。
 でも手数料が、なんであんなに高いのか。戸籍謄本750円とか、登記簿1000円とか。これをたいがい複数枚、ときに10通以上とらなければならないからバカにならないのである。

 ま、そういうわけだ。

 夜半、激しい雨音で目覚める。
 朝は一転青空。かと思ったらすぐにまたポツポツと降り始める。

 そんなわけ。

 


近代が蠢く苦さ桜桃忌

2011年06月19日 | Weblog

 なんだかはっきりしないなあ、梅雨だからなあ。

 昨日出荷したとき着日付をみんな6月24日にしてあった。まだ6月18日なのに。一週間感覚がおかしくなってる。カンゼン呆けておるのである。頭が梅雨だもの。

 で、今日は朝から某所にて、とある契約。初めてのことだからな。ナンダカナ。面白くもないけれど、仕方がない、みたいな話である。

 そのあと午後半日パソコンに振り回される。なんとも慣れないことだからな。やってるとドンドンわからなくなる。

 なんだかはっきりしないなあ、梅雨のせいだけでもないよなあ。

 

 


夏座敷長押に上着肩崩れ

2011年06月18日 | Weblog

 終日力仕事で、少しヘロヘロになる。

 そんな中、どうしても行かねばならない銀行へ閉店直前に駆けつける。
 疲れていて、なんにも感応しない。
 対応してくれた課長さんという人がなんだかよくわからない。目の前と奥のデスクを行ったり来たりする。書類を見つめながら、えーとですねえ、と言ったきり次の言葉がぜんぜん出てこない。こっちも感応しないまま待ってると突然アッと声を上げて、すみません私勘違いしてました、とか言う。なんのことやらサッパリわからない。それでまた奥に引っ込んだまましばらく出てこなかったりする。で、またやってきて自分が持ってきた書類をじいっと見つめたまま黙り込む。見れば額に大汗をかいている。ワシも疲れてなければ皮肉のひとつも言ってやったのだけれど、なんだかその場でうたた寝でもしそうな思いで異次元の動きでも見ているみたいに二人でずうっと黙ってたりする。変なの。

 帰ってきたら、その課長さんから電話があって、いきなり、すみません私勘違いしてました、と言う。そのあと、エーーーと、とやたら間合いがあって、なんだか要領を得ないことしゃべって一方的に電話切れてしまう。
 なんだかぜんぜんわからん。

 ともかく、疲れた。

 


車窓開け餡パン珈琲焼きそばパン

2011年06月17日 | Weblog

 梅雨空。終日眠い。

 諸々の後始末のため峠を越えて隣町。その街の市役所へ。お城の正面の庁舎へ入って関係部署を探すのだけれどどうしても見つからない。聞けば道路を隔ててもうひとつ庁舎があってそちららしいとわかる。合併等でどんどん大きくなる街はチガウねえ、というか、大きい街だけに市民もいっぱいで、窓口の前に列を作って順番待ち。
 そのあと同じ街の某金融機関。窓口の椅子に座って若いオネエサンの説明を聞く。ケッコウ高級感漂わせテキな設えで、なんかワシ身分不相応ですが気分で聞く。そのせいかオネエサンのご説明なんのことやらサッパリわからん、というよりハナからわかろうという気がない。わからんままにサインしたりハンコ押したりする。眠いからな。

 それから近くのK林堂へちょっと寄る。
 眠いせいか、ちっともひっかかってこない。日中で客は他にいなくてオヤジさんも閑そうだし、なんかちょっとでも買わないといけないような気になったのだけれど。
 結局以下二冊。
 浅見淵『昭和文壇側面史』(1996)
 阪田寛夫『うるわしきあさも』(2007)
 どちらも講談社文芸文庫。レジに持ってって勘定し終わったらオヤジさんが不意に、「この文庫なんでこんなに高いんですかねえ。」という。売る方で高価を嘆くなよ、と思ったけれど、もともとの文芸文庫の新価が高いということらしい。ともかくワシ的には虚を付かれたカンジになって、「ハア・・」とかなんとか返答にもならないカンジで出てきてしまった。あとで考えたら閑なオヤジさんと会話のきっかけになったかもしれない。先方でもそのつもりだったかも。そう考えたらすごく惜しいチャンスを逃した気になってきた。

 帰ってわが町の市役所へ。
 庁舎はリッパだけど、市民はそんなにいなくて、職員のほうがはるかに多くて、みなさんPC眺めて一生懸命マジメ顔つくっている、みたいでした。

 眠いんだろうね。


 


明け易くふわりと靡く隙間風

2011年06月15日 | Weblog

 早起きして畑へ行くつもりが、目覚めると雨音。それで心置きなく二度寝。二度寝すると次は必ず寝坊するなあ。

 雨の後だけれど積んだままの草の残骸が目に付くので麻袋燃焼法で火をつける。濡れた草だから炎が上がるほどには燃えないけれど、タイしたものである、燻りながら煙を上げてそれがずうっと続く。ほっとくと草燃えきるまで燻り続ける。だから終日煙が上がり続けて、それはいいとして、あたりに火の匂いがずっと充満し続ける。

 所用あって市役所へ行く。いくつかの窓口を転々とする。市役所行くといつでも身構えるなあ。いちおうタックスペイヤーであるぞというのが背骨に入るのかもしれない。少しでもゾンザイナ対応だったら開き直ってやるぞ、という気で待っているカンジになる。しかし、開き直って、って我ながらチイサイとしか言いようが無いが。なんか無愛想になるカンジだな。
 ま、さして問題なく対応されて、かえってつまらなく終わってしまった。

 ま、そういうわけだ。

 いちおうな。

 


梅雨の間の露振り落とし草を抜く

2011年06月13日 | Weblog

 週末からだいぶ草取りしたな。
 畑は春先に耕運機かけたからか、例年よりはすっきりしてる。スギナは相変わらずだけれど、まあ今のところはなんとか畑の状態を保っておる。問題は梅雨明け以降であるな。日曜日の朝に雨の間を縫ってスギナ少しばかり討伐したが、すぐに軍手ビショビショになった。
 そのあと家の周囲の草取り。今年二度目だけれど、早くも思う存分跋扈しておる。

 夕方になってから、少し遠くの図書館へ。
 久しぶりだけれど、もともと相性のいい図書館。棚前を移動しながらすぐに以下を引き出す。
 佐野眞一『新忘れられた日本人』(2009 毎日新聞社)
 井出孫六『国を超えた日本人』(2003 風濤社)
 松尾尊よし『わが近代日本人物誌』(2010 岩波書店)
 斉藤孝『昭和史学史ノート 歴史学の発想』(1984 小学館創造選書)
 『藤森照信読本』(2010)
 井上章一『伊勢神宮 魅惑の日本建築』(2009 講談社)
 玉川信明『大正アウトロー奇譚 わが夢はリバータリアン』(2006 社会評論社)
 (松尾先生の名前はやっぱりどうやっても漢字でてこないな。斉藤孝って、あの斉藤センセイじゃないし。藤森照信読本は発行者が横に長くてメンドくさいので略す。)
 やっぱり相性よくて久しぶりの図書館だからすぐにホイホイ抱えられて、あと新書を少し渉猟しようと思ったのだけれど、ナゼカ新書棚がみつからない。カウンターのオネエサンに聞いたら、そもそも新書自体の架蔵がないみたいな返事。聞き方が悪かったのかなあ。
 で、あっという間に閉館時間になって、余韻を残すカンジででてきたのでありました。
 今度またゆっくり来よう。

 そんなこんな。
 今週は梅雨も一休みらしい。

 晴れたらまた草取りに精出そう。