路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

名残雪無惨惨憺寒嗟嘆

2006年03月31日 | Weblog

 寒すぎるぜ。
 チラチラしていた雪が、午後から積もるほどになり、さらに横風吹き付けて吹雪となる。おいおい、三月も終わりなのに。夕刻頃より青空のぞくも、寒いなあ。

 浦沢直樹『プルート』さっそく買ってくる。
 相変わらずの巧さだけれど、前巻までのアラスジを殆ど忘れているので、流れがいまひとつよくわかんない。また最初から読んでみよう。

 そのついでに、『続続・辻征夫詩集』(現代詩文庫)も買ってしまった。
 所載の詩集はみんな出版時に読んでいるけど、やっぱりな。
 それにしても辻征夫が死んでもう6年か。享年60は若かったよな。

 夜はサッカー日本代表戦。
 ヒイキの小野クンはいまいち。佐藤君のゴールで勝ったけど、ジーコは彼を代表には呼ばないんだろうな、結局は。フォワードでは、巻くらいは入れといてもいいと思うぞ、ワタクシは。

 明日は晴れるかなあ。


囀りを砕きさらって吹き荒ぶ

2006年03月30日 | Weblog

 寒い。お日さま出ないかな、と思っていると昼頃から強風。ビュービューと音立てて吹き荒び、自転車を何度もなぎ倒す。どこからか飛んできたベニヤ板の切れ端が壁に当たる。
 大風は大嫌い。

 朝早く隣家の奥さんがやってきて、車のバッテリーを上げてしまった、と言う。冬眠鼠さんと出陣。
 こういう時は小生はナンノ役にも立たない。機械好きの彼女じゃないとワタシではなす術が無い。
 車を動かして、ケーブルをつないで、小生はすべてにビクビクものであるが、(だってコワいんですもの)ウチの奥さんはハツラツと朝の御近所に高らかにアクセル音を轟かす。
 ワアワアやって、ウマくいって、感謝されてよかったです。

 ツグミたちがパスタ製造機なるものを買ってくる。
 夜さっそくみんなでグルグル。それを小生は見ていただけだが、パスタのお相伴にはあずかる。
 大変おいしゅうございました。
 いろんなものがあるものです。
 春休みもあと少しでしょうか。


傘さして雨の行方を見ているよ

2006年03月29日 | Weblog

 今日は寒くなるという天気予報通り。曇り日が夕刻より雨。時に激しく。

 『戸坂潤とその時代』面白い、けれどよくわからない。哲学はやはり難しい。
 引き続き『大正社会と改造の潮流』こちらの方がわかりやすい。でもすぐに眠くなる。

 東京は桜満開というが、この辺はまだまだ全然。全国ニュースを東京中心に作るのは、いい加減にやめたらどうだ。

 朝日の社長の息子が大麻所持で逮捕。彼の職業を朝日では「テレビ・ディレクター」としてあるが、毎日インタラクティブでは「自称テレビ・ディレクター」と自称付き。ウム、他はどうなっているだろう。NHKはなんと云ってました?
 まあ、どうでもいいけど。

 明日も寒いかなあ。


春光の梢に鳥の交るのみ

2006年03月28日 | Weblog
 温かく穏やかな日になった。

 高原書店から、山田洸『戸坂潤とその時代』(花伝社 1990)と同時に大学からは4月からの印刷教材も届く。
 新しい教科書というのを見るのは楽しい。この時だけは勉強しようと云う気になる。
 それにしても、予備でとった「文化人類学研究」の印刷教材は厚いなあ。普通のそれの優に倍はあるぞ。中身もよくわからんし。
 『戸坂潤と・・・』の方は見返しにS・Nisidaというサインが。古本というのはこういうところがいいな。西田(?)さんという以前の持ち主はどんな方なのか。親近感が湧いてくる。本の辿る運命みたいなものを感じる。(オオゲサですか)

 国会図書館に複写依頼一件。代金未払い事件のあとだけに、ちゃんと送ってくださるかヤヤ不安。どうかヨロシクお願いします。

 閲覧数、少しばかり落ち着く。でも総じて上昇傾向。ありがたいことです。


御城下の欅並木の曲がり角

2006年03月27日 | Weblog

 家族で午後より下畑市行きを決行。
 峠を越えて一時間半ほど。
 薄曇の空なれど、久しぶりの外出。

 まずは市立図書館へ。
 入ってすぐにカウンターのオネイサンに「市立図書館報」のバックナンバーの閲覧をしたい旨告げると、二階の郷土資料の部屋へ行くように指示される。
 二階へ行くと、新たなオネイサンが待っていてくれて、「図書館報」ですか?と聞いてくださる。(電話で連絡が入っていたらしい)
 早くも好印象。
 あらかじめの予想では40年も前の資料を出してもらうのに、ある程度の時間と煩雑なやり取りを覚悟していたのだが、なんともスムーズにコトが運び、かえって拍子抜け。

 「図書館報」をコピーしてもらい、その後書架を渉猟。
 ウム、ここの郷土資料は宝の山である。開架で系統立てて整理されているし、修士論文まで並んでいる。
 「山越脩蔵選集」を見つけたので、一応先ほどのオネエサンにお伺いをたてると、やはり地元の図書館経由でなければ閲覧はできないらしい。コピーも著作権で半分だけだけど、もしよければ今コピーを、と親切に言ってくださり、お願いする。ますます好感触。

 思い切って来てみて良かった。懸案は果たせたし、いい図書館だったし。(応対がいいと建物全体も素敵に見えてくる)

 その後市内をドライブ。
 ツグミの服を買って、蕎麦屋で遅い食事。(なんか景観保全地区みたいな処)
 冬眠鼠さんのナビで城跡へ。
 この町は彼女の思い出の町。城跡から眺めると、春の城下は眠りから覚める寸前といった様子。もう少しすれば花が咲き誇ってきれいだろう。
 また来よう。

 六時頃には帰宅。
 我が家のささやかな春の小旅行。


白点描沙羅の蕾を青空に

2006年03月26日 | Weblog

 穏やかな温かい日。

 草々もすっかりその気になっている。さすがに春はもう来ている。

 『戸坂潤とその時代』という本があることを知り、近くの図書館で検索するもどこにもなし。BK1でも絶版扱いになっているので、どうしようかと思っていたが、高原書店でヒットする。さっそく頼もうと思ったけれど、25日から2割引セールだというので今日まで待って朝がたイソイソと注文。それにしても便利な時代になったものです。

 夜冬眠鼠さんは借りてきたDVDで「珈琲時光」を観るというのでちょっとだけお付き合い。なんか小津安二郎に捧げる、みたいなことでどうなのかなあと思いながら観始めるが、なんかなあ、みたいな心理映画っぽい様子に途中で御遠慮申し上げる。
 彼女は引き続き「半落ち」へと鑑賞会を続行したらしいが小生は早めに就寝。
 この頃、根気も気力も減退である。


つちふるのころの愁いや人嫌い

2006年03月25日 | Weblog

 「つちふる」っていう漢字がどうしてもでてこない。これではカンジでないぜ。
 ともかく、今日は晴れ。
 久しぶりに戸外が暖かい。昼にあった組合の会合では、ヒーターがうまく動かなくて寒い寒い。窓から見える町並みの方が陽が当たって暖かそうである。

 隣家の御長男、今は九州で暮らしておられる方が久しぶりの帰郷。高校1年だという御子息を伴って挨拶に見えられる。
 何十年ぶりかの幼なじみとの邂逅。当然ながら立派な中年紳士になっておられた。
 傍らの御子息は、快活そうな好青年。笑顔の受け答えが好ましいが、なんと半ズボン着用。さすが九州、ではあるが、ちょっと寒いんじゃないか?
 そういえば、半ズボンというのは昔から都会の子の象徴であったなあ。ちょうど今頃、春休みの頃にたまに東京辺りに出かけると、街中の子供の半ズボンは結構衝撃的でありました。こっちはガチガチの厚着なのにね。

 桜のたよりにはマダマダだけど、梅の蕾はだいぶ漲ってきました。気づけばあちこちに草の芽も。
 このまま春か、もうちょっと待ってくれよ、という気分も。

 昨日あたりも閲覧数は増加。なんにも書いてないのに。でも嬉しい。


いっせいに水音奔りそれっきり

2006年03月24日 | Weblog

 朝起きてみたら雪。おいおいまだ冬やんのかよ、といったカンジ。
 やがて晴れ上がって、たちまち溶ける。午前中くらいは雪解の水が流れる音が町中に響いていた。

 昨日今日とコタツで寝る。なにもかもメンドクサイのである。
 三月は体が重い、っていうか気持ちがダラダラである。


クロッカス約束通り片隅に

2006年03月23日 | Weblog

 桜の開花が例年よりだいぶ早いようなハナシであるが、この辺りでは例年より遅い春の気配。
 今日もだいぶ寒い。夜にはまた雨。

 本田靖春『我、拗ね者として・・・』を大半読み終わる。感想はうまく云えないのでので書かない。

 季節の変わり目のせいか、体調ハッキリせず、精神的にも鬱々と。何かスカッとすることはないか。
 なにやらどんどん生きずらくなる。


春分の絵文字の如き蕗の薹

2006年03月22日 | Weblog

 昨日から我が家はすっかり吉本新喜劇になっていて、困ったものだ、ピュー。

 東京辺りでは桜の開花宣言らしいが、この辺はまだまだ。梅の蕾が膨らんでいるところ。
 概ね曇天。時に晴れ。三寒四温とはよく言ったもの、といった天候が続く。

 昼に「大学の窓」を観ていると、町内のご老人が不意に四月からの役員を打診に来る。ご冗談を、もっと高齢者にお回ししなさいな。なんで今頃言ってくるかなあ。
 おかげで「大学の窓」退職教官の部分を見落としてしまった。ほんとにモウ。

 午後冬眠鼠さんと崖際図書館へ。
 仔細に近代史関係の棚を見ていくと、ここの図書館もなかなかな品揃え。いくつか使えそうな史料も見つけるが、今日のところは確認だけにとどめる。
 借りたのは二冊。
 山本祐司『毎日新聞社会部』(河出書房新社 2006)
 本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』(講談社 2005)

 夜早速山本本読了。
 文章が所々停頓して読みにくいのは、著者の脳溢血のせいか。

 なんだか春っぽい、フワフワした感じ。
 昨日の閲覧数、突然に3桁に。なんでだろう?ともかく、閲覧数が増えるのはとても嬉しい。