路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

青梅やまた一年を折り返す (冬眠鼠)

2006年06月30日 | Weblog

 暑い。もうどうしようもない。

 午前中にお役所に秤の検査に行く。
 お役所の離れ小島みたいなところにオニイサンが無聊をカコッテいて、落ちてくる蟻を待っていらっしゃる。涼しくていい所にいらっしゃいますですネエ。ゴマ粒ごとき蟻としては、平身低頭、検査をオネガイ奉り、お金を払って、お礼を申し上げながら退出してくる。

 冬眠鼠さんは恒例の梅取り。哀れなその夫はこれまた恒例ながら、時々樹下に佇んでは身長の倍以上の樹上にある妻を見上げる。オーイ気をつけろよう。妻、枝から枝へとマシラのごとし。夫、葉群の蔭に身を潜め、木漏れ日に手をかざすのみで・・・ヤッパ蟻だな。

 夕刻にかけて二人で草刈り。
 ブエーン、ブエーンと音立てて、一時間ちょっと。草の勢いは猛々しい。ブエーンブエーンとやり続けたら、カンペキ両手の震えがとまらなくなった。
 まだまだやり残してるから、またあしたである。

 夜はひたすら疲れて、誰よりも早く就寝。
 暑くて寝苦しいはずが、ゼンゼン爆睡。


鳥寝屋に欅一枝ひとそよぎ

2006年06月29日 | Weblog

 朝の「めざましテレビ」の今日の占いで、心身ともに疲れのピークとあって、ウム当たり、でありました。

 暑かったなあ。30度くらい行ったかもね。日中さして力仕事じゃなくても体動かしてるだけで汗ダク、ヘロヘロである。

 夕刻からいつものごとく二人で畑。せっせと草取って、風に吹かれながら自分の仕事を振り返る。そのうち振り返ることの方が長くなって、マア風に吹かれて日暮れに帰宅。

 ツグミの仮装が完成。ウムなかなかである。
 さんまのW杯特集番組をヘロヘロ笑いながら観て、そのあと本を開くが、もうカンペキ、ヘロヘロである。たちまち爆睡。
 いつのまにか六月も終わってゆく。


高窓に風待ちており燕過ぐ

2006年06月28日 | Weblog

 朝から一日お役所の講習会。

 暑くてムシムシする。

 午前中から眠い。もうお役所に入る前から眠い。で、寝る。
 午後一番の講師の若いオネエサン。衛生上の手洗い励行について、この中で手洗いを10秒以下で済ませている方、20秒以下の方、では30秒・・・と挙手を求めるが、それぞれに2、3人しか手が挙がらない。(総勢200人近くいるのに。)
 「残りの方はどういうことでしょうか・・・」
 スンマセン、みなさん寝ていらっしゃいます。

 そのあとのオジサン講師の先生。マイクをONにせずに話して後ろの方は殆ど聞こえない。でも誰も注意せずにそのまま1時間過ぎる。
 スンマセン、みなさん寝ていらっしゃいますんで。

 ずっと寝てても、なんかひどく疲れるものだなあ。
 夕刻帰宅後、冬眠鼠さんと畑へ。七時頃まで草取って、日暮れに帰る。

 夜も疲れて、眠くて(寝たはずなのに)早々に就寝。
 深夜ふと目覚めると、雨音激し。


雨やみて沙羅の落花の地に戻る

2006年06月27日 | Weblog

 九州では大変な大雨らしい。このあたりはどちらかといえば空梅雨の様相。でも連日曇り。蒸すけれど、気温はそれほど上がらない。

 今日は終日力仕事で疲れた。
 冬眠鼠さんは一日庭の開拓。フロンティアがだいぶ拡がった。

 鹿野政直『日本近代化の思想』を所々ツマミ読み。
 面白い箇所がいくつかあって、ノートしとこうと思うのだけれど、疲れててメンドクサクなってやめてしまう。そうすると結局はあとでわかんなくなる、のがわかってるんだけどメンドクサイ。

 ツグミは文化祭の仮装で着る服を母と作製。なにができるんだろう。


学び舎へ続く坂道東京は曇り

2006年06月26日 | Weblog

 御茶ノ水へ降りた頃ちょっとだけポツッとくるが、あとは何とか雨にまではならない。
 ニコライ堂の鐘を聞きながら坂をくだる。日曜日で殆どの古書店は休みなのは知ってはいるけどいちおうな。
 で、ほんととにどの店も閉まってる。信山社の前あたりまで行って、そこから先へ行くのを諦めて、すずらん通りを戻ってくると、一軒開けている店があったのでそこへ入る。結構文庫が充実していて、中公、岩波、講談社学術等が揃っている。鹿野政直『日本近代化の思想』(講談社学術文庫1986)を抜いてレジに行くと、奥はアダルト系雑誌の宝庫で、それっぽい若者たちが溜まっていた。
 その後東京堂ふくろう店と本店をじっくり覗き、出てきたら小宮山書店が開いていたので、ガレージを見たあと(ザンネンながら特になし)店のほうで、色川大吉『明治人 その青春群像』(筑摩書房1978)を買う。レジで、600円を6000円と聞き間違えて、周章してしまった。

 ゆっくりと歩きながら文京学習センターへ向かう。着いたのは十二時少し過ぎ。学生ホールでコンビニ麺麭の昼食。学生たちでいっぱい。多くは子育て終わりらしき婦人たち。彼女らの会話が高らかに響く中に何人かの中年男性。(小生含む)
 学習センターはいつもながらいいカンジである。おそらくはここへ来るのは今回が最後かと思われ、それを思うと甚だ残念。ワシ、学校ってそれほど嫌いじゃないかもしれん。

 一時からゼミ開始。
 G先生は変わらぬ温顔。このところ寝不足で、というハナシから始まる。夜11時ころまで酒飲んでいて、そのあとサッカーだからなあ、眠くて。
 小生から発表。やっぱり話すのはうまくいかないなあ。思っていたことが殆ど喋れない。今年入学という御婦人が聴講されておりましたが、さぞやナンノことやらお分かりにならなかったことでありましょう。言ってる本人がわからないのだから。
 G先生は時にホントに寝てんじゃないかと思われるカンジできいておられましたが、ヤッパリ鋭い、というか頭のいい人は違うなあ、というか、プロの研究者の凄み。その講評ではポイントをどんどん突いてくる。こういうのは気持ちいい。前回発表分もきっちり覚えていて、小生よりも全体像を的確に掴んでおられる。まさにオソレイリマスの心地よさでありました。
 他の方の発表を半分寝ながら聞いて(失礼)、4時頃に終了。お土産を買って帰宅。
 なんだか妙に疲れたのは歳のせいか。
 次回は九月の合宿。
 またがんばりましょう。


クレーンの斜めに雲の峰を刺す

2006年06月25日 | Weblog

 朝起きたらさわやかな風。今日は暑くなるだろうか。

 で、ヤッパリ暑くなりました。
 暑い盛りに配達一件。車も自転車も出払っていて、古い空気抜けかけハンドル不安定自転車でエッチラオッチラ、ギコギコ出かける。
 こんな田舎街にも高層マンションが出来ていて、さらにもう一件建設中。その両者を見上げながら、汗ダラダラで、えっちら、おっちら。雲の峰が頭上に盛り上がり、ああ夏だなあ。

 夕刻冬眠鼠さんと畑。
 七時過ぎに帰宅する時には、風がさわやかでありました。

 次期代表監督、川淵さんが思わずオシムと口滑らす。その映像を見てゲラゲラ笑う。ともかく、オシムか。65歳ってのは大丈夫なのかなあ。

 あしたゼミだけど、気力がないので適当にやったことにして寝てしまう。
 じゃ。


膝ついて畝間を進む芋の花

2006年06月24日 | Weblog
 フツウに朝5時前には目覚める。ふうん、と平静を装ってはみるもののヤッパリテレビをつけてしまう。
 !エッ、勝ってるヤン、ということになって座りなおすもたちどころに逆転されて・・・。珍しく冬眠鼠さんとツバメも起きてきて、一喜一憂ならぬ一憂一憂しておりましたが、小生イタタマレなくなり途中で座をはずす。
 その後どこかで違う結果のニュースがないかと見ておりましたが、(それほどでもないですけど)だいたいどこも同じ結果の報道のようで、つまんないです。
 まあ、とりあえず今年はこれで(スポーツに関しては)何にも観るものはなくなりましたな。

 九州では大雨らしい。このあたりは終日曇り。
 午前中だけで汗ダラダラ。なんとも蒸し暑し。

 夕刻冬眠鼠さんと畑へ。
 ちょっと来なかっただけなのに、草が風にそよいでいる。
 ため息つきながらジャッコジャッコとにじり進むことニ時間。取り終わったところを眺めるのは気持ちがいい。
 暮れなずむころ、風に吹かれて二人で帰宅。
 
 夜は殆ど何も読まず、ゼミのレジュメも手付かずのままサッサと寝てしまう。
 ナントカなるバイ。



高槻に鳥の尾羽の震えおり

2006年06月23日 | Weblog

 早朝、雨。その後あがって、夕刻よりまた雨。

 冬眠鼠さんは雨と雨の間にガーデニング。
 花壇予定地の草取りとレンガでの縁取り。完全農婦のカッコウで、力仕事御精が出ますな。

 夜『西田・三木・戸坂の哲学』
 それにしても哲学ってのは相変わらずサッパリわかりまへんな。
 早々に投げ出して、同封されていた目録を仔細点検。
 こういうのを見るのは楽しいですな。B・・閣さんの目録、(えと、金沢文圃閣さんですけど)書名が「年ふりた・・・ ・・・」ってのがいいですな。
 中に、神島二郎旧蔵本というのが何冊かあるのが目を引く。『ランケと世界史学』(お懐かしい)には、「試験問題書込「今次大戦に於ける諸国の経済政策を論述せよ、難波田・・・」」と添書があるけれど、こういうのは気になる。1939年、どこでの試験問題だ?今次大戦というのは、第一次のことだろうか。難波田ってのは人名か?その苗字は知名の画家しか思いつかないけど。
 いずれにしても、神島先生(直接教わったことはないけれど)の蔵書がどういう機縁で金沢へ?なんか面白いですな。

 あしたはブラジル戦だけど、マアたぶん起きないでしょうな。というか普通に起きれば後半あたりは充分に観れますけれど。マアたぶん・・・でしょうからな。




夏至祭の薄明つづく日の重さ

2006年06月22日 | Weblog

 天が一生懸命に溢れそうな雨を抱えている、そんな一日。いまにも降りそうだけれど、降るところまでいかない。(昼過ぎにちょっとだけポツッときたけど。)

 昨日の朝「日本の古本屋」に注文した本が昼には届く。便利な世の中になったものである。
 宮川透『西田・三木・戸坂の哲学』(講談社現代新書 1967)
 へえー、初期の現代新書ってこんな装丁だったんだ。そういえばウッスラと記憶にあるような。スピン付きで、何と言うのか半透明のビニール(?)カバー。昔の中公新書に少し似ている。現在の、書店で目がチカチカするような背表紙装より落ち着いていてイイゾ。

 発行ナンバーが133。この3年前の昭和39年に刊行開始されていて、最初が、都留重人『経済学はむずかしくない』 初期のラインナップには、池田弥三郎、南博、岡潔、渡辺一夫、正木ひろし、藤原弘達、などの名が。

 本文にはところどころに傍線がひかれてあるが、それが鉛筆で、瞭かに定規を使ったと思われる直線。前の所有者はどんな人だったのだろう。こういうところも古本の愉しみのひとつである。

 一日曇天。なんか夏至のようでもないね、という会話をいくつかするが、夕暮れ、薄明のままいつまでも陽が落ちず、蒸し暑く重たるい日が七時過ぎまで続く。
 明日からは雨になるらしい。


露草を跨いで入る梅雨の門

2006年06月21日 | Weblog

 あんまり暑くもなく、なんか今年の梅雨は乾燥してるなあ。(ワタシだけでしょうか?)

 ゼミのレジュメを打ち続ける。パコパコ。
 哲学史関連はどうしてもわかりにくい。西田哲学(とその後継)の概説書のようなものはないか、と以前書名だけは見つけてあった新書(図書館にも古本検索にもない)を、それでもと思い、「日本の古本屋」で検索するとあっさり二件ヒット。で、安い方の金沢の古書展に注文する。
 朝に発注し、昼にあけてみるともう発送メールがきている。なかなかの好感触である。
 いつもながら本を待つのはウキウキする。

 夜八時ころから十二時ころまでパコパコ、亀の如き鈍重さでノロノロと。
 やればやるほどわかんなくなってくるなあ。どうなるのか。なんか間に合いそうもないぞ。

 あしたも天気はモツだろうか。