路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

そのかみの飛行機雲の穹に融け

2018年04月10日 | Weblog

 もう少し、中年や、にしとこうかしらん。
 老年如何に生くべきか、の覚悟が到底できておらんからに。

 春だなあ。

 懐かしきもの皆美しく・・・。


              

 
 「放送大学日本史学論叢」第五号見事に刊行されました。
 従来どおりIさんはじめ今回は若手のMさんの御尽力もあって、先端技術の編集によっての完成らしい。
 ともかく、研究会幹部の皆様の無私の労働の美しい結晶。


              


 論文三編、研究ノート一編。
 考古学から中世、近世、近代と網羅しております。
 どれも執念の珠玉の論考。
 どこを切っても鮮血迸る文業。
 世のひとびとよ、括目せよ。


              


 もちろん五味文彦先生の御貢献、もはや頭が下がるどころではない。
 先日久しぶりにお会いしたけれど、ますます意気軒高。
 現在は専ら近世に関わっておられるらしい。
 近くまた新刊を上梓、その後も続々と研究成果が世に問われることとなる由。
 スゴイ。


              


 いつも笑顔で、快活で、ワシのようなものにも明るく話しかけてくださって。
 知性というものは、なんと伸びやかなものであるかと・・・。


              


 はてさて、くすぶってばかりのわが身であるが、限りあるこの身試さん・・・とて。
 
 春、でもあるし。


              


 こちらは、今をトキメク呉座勇一先生も寄稿なさる信濃史学会「信濃」


               


 百年近い伝統と千有余人を数える会員を擁する堂々の月刊史誌。
 マア、ガッコウのセンセたちのお仲間雑誌でもあるらしきが。
 なんてったって、どうやら査読だけで一年超、その後、万が一にも掲載が決まったとしても、実際の掲載までは順番待ちが年単位、というウワサ。
 要するに、シロートのイチゲンさんが顔をだしたところで、誰だお前は、的な権威を誇るシロモノ雑誌ではあります。
 なんせガッコウのセンセイたちだからね。
 基本、庶民は相手にされない。
 それがどうした、といわれれば、特にどうもしないのだけれど。


               


 そういうわけで、はてさてまた一年。
 この次の春は、はたして如何なる春であろうか。


 ともかくも、生きてありたし。
 出来得る事ならば、身の力かくも有りてと振り返るべく。


               


 それでは。