物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

量子力学のノート編集

2015-02-16 12:51:49 | 日記
私の先生である、小川修三の「量子力学の講義ノート」を「素粒子研究」電子版に投稿しようと入力をしているのだが、途中で作業がパタッと止まっている。

いま不確定性関係のところなのだが、この記述があまりわかりやすくはない。編集者としては黙ってここを分かりやすく書き変えたいと思ったのが、仕事が止まってしまった理由である。

もう作業が止まってから1か月以上になる。誰か近くに相談できる人がいれば相談するのだが、パソコン入力の作業は私の勝手にやっている作業なので、誰にも相談することができない。

それでおいてあったのだが、最近これはこれでそのままにしておくべきかと思い出した。そして、その点については編集者の注を付けておくべきだと思うようになった。

大体私は我の強い方で、先生の書いたノートといえどもあまりわかりやすくなければ、わかりやすいものに書き変えておくのがいいのではないかと思ったのだが、私には不満でも、そのままにしておくのもいいかもしれないと思えるようになった(注)。

小川夫人には年賀状で4月には一部を発表しますと書いたのだが、なかなかそうはいかない事情が私にある。

(注)大体、大学に勤める研究者というものは研究が一番の主眼であろう。だから講義ノートの細かな部分まで深く検討する時間がないのが普通である。だから、部分的に不十分なところがあってもしかたがない。その辺が研究者というよりは教育者としての気質の強い私などとは違っていてもしかたがない。

それでも何か新しいことを発見した研究者は教育においても何かしらいい点があると思っている。それが小川さんの量子力学の講義ノートを編集しようと思った動機である。

カーニバル

2015-02-16 12:15:43 | 日記
今日、2月16日(月)はドイツではバラの月曜日Rosenmontagと言われて今日からカーニバルが始まる。明日はファスナハトFastnacht,明後日は灰の水曜日Aschermittwochと言われている。

カーニバルの行われるのはドイツでもカソリックの信じられているところだけである。マインツ、ケルン、デュセルドルフのライン河沿岸の3都市が特にカーニバルのお祭りで有名である。北半球では真冬のカーニバルであるが、南半球のブラジルでは真夏のカーニバルである。

今年はNHKのテレビでリオのカーニバルに踊り子として出場する日本人の女性のことが放映されていた。なんでも神戸市の出身だとかである。

今年で6回目のリオのカーニバルの出演だとか言っていた。彼女はダイエットならぬ、ブラジル人の女性の体格に引けを取らないように一生懸命に食物を食べている(一日に6回食事をとる)とか浜辺に出かけて肌を小麦色に焦がすとかの努力をしている。

ブラジルに限ったことではないと思うが、色が白いことは誉められたことではない。日本では小麦色の肌だと女性は気にするが、ヨーロッパでは白い肌の女性はバカンスに出かけて肌が小麦色になることはとても誇らしいことである。もっとも2週間もかけて見事に焼けた肌も1週間も経てば、元の白さにもどってしまう。

ドイツで経験したことである。マインツ大学の物理学科の秘書のHolly嬢は折角ポルトガルの海岸で肌が焼けてきたときはとても誇らしげであったが、1週間もすると元の白さに還ってしまった。

これは9月にインドから来た肌が真っ黒の物理学者だが、ドイツの冬の日の光の乏しさで真っ白とはさすがにならなかったが、それでも真っ黒だったのが、白さが目立つようになって、日本人としては色黒の私とあまり差がなくなってしまったのはびっくりした。たぶん私も陽の光の乏しさのためにいつもより白くなっていただろう。