物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

IT企業に勤める人

2015-02-17 12:53:11 | 日記
一般にIT企業に勤める人をたくさん知っているわけではない。数人しか個人的には知らない。

しかし、身内にもいわゆるIT企業に勤める者もいる。無料塾で中学校の生徒を教えている K 君は情報工学科の大学院の学生らしいが、職が決まっていないという。IT企業なら身内が勤めているけれどもと言ったら、数年前に3年ほどIT企業に勤めていて、仕事が厳しくて辞めて大学院に入ったらしい。

そういうことだとIT企業の辛さはわかっているので、そういう企業には勤めたくないという気もわかる。問題はIT企業であってもあまり残業をしなくて済むようでなくてはならないだろう。

とはいっても身内の者は以前は家に8時過ぎには帰ることができていたが、このごろは帰宅が午後10時を過ぎるようだから、結構つらい仕事である。

もっとも新卒を雇用しようとして毎年数人の内定を出すそうだが、中小企業には来てくれなくて結局自分が働かなくてはならないということらしい。また会議は午後6時を過ぎて始まるとも聞いたことがある。

別の身内の者だが、経営者の社長の考えに共鳴して、大企業から小企業に転職した。もちろん給料は半減したが、それでも人間関係がよくて、まわりの人が自分にも気を使ってくれるので気に入って働いているというケースもある。

これはちょっとした伝聞にしかすぎないのだが、知人の息子さんもIT企業の正社員になったのだが、あまりの仕事の過酷さにその正社員を辞めて非正規社員として働いているという話もある。もっともこの人は幸福な結婚もして家庭生活は幸せらしい。

ちょっとこれらの伝聞ではいいこととか悪いこととかがごちゃまぜである。もしIT企業の経営者が自分の会社を発展させようと思うともちろん仕事の納期を守らなければならないという辛いこともあるのだが、社員の十分なケアが必要とされるであろう。もしそうでなくて単にこき使うということであるならば、早晩その企業は行き詰まるであろう。












white exemption

2015-02-17 12:34:57 | 日記
white exemptionとは何か。whiteはホワイトカラーのことだろうか。exemptionとは免除だと英和辞書にある。

これは最近議論されている、ある特別職の勤務において残業代を払わないことにしたいという現在国会に提出が予想されている法律と関係がある。こんなことが許される嫌な時代になったものだ。

これは経営者には都合がいいかもしれないが、勤め人には嫌だとも言えないということでもあろうか。そうではなくても会社は最近では社員の独創性でもある特許も会社の所有権として社員に特別な報償金も払わないつもりだという。

ノーベル物理学賞を昨年末にとった中村修二氏がもとの勤め先であった日亜化学を相手に裁判に持ち込んだことは有名である。青色発光ダイオードの特許の核心をつくった人でもあり、会社に莫大な利益をもたらしたはずの人でも数億円のお金で手を打たざるを得なかった。

こういうこともだが、勤務時間によってではなく、成果で給料が決まるといったら、それでなくても会社勤めの人たちは会社のために24時間働いているようなものだから、それをなくしたら労働時間の歯止めがなくなるのではないか。

それくらいのことを賢明なる日本の経営者は労働者がもし賛成したとしても賛成すべきではなかろう。賛成しないことが結局自分の会社の利益になるという、ゆとりと自信を経営者がもう持てなくなっているということだろう。

日本がこんなに視野の狭い経営者ばかりになっているとすれば、もう日本の将来など高が知れているといってもよかろう。