物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

困難を克服するには2

2014-11-19 16:05:36 | 日記
昨年のいまごろ、ブログ「困難を克服するには」を書いた。

それで今日はその続きを書いてみたい。

昨日、NHKのEテレの「知恵泉」で得意先が去って行った方を悔やまないで、まだ残っている得意先がなぜ残ってくれているのかを考えた方が、自分たちの長所がわかるのではないかということを聞いた。

そうかもしれない。業績不振に陥った企業とかだと自分のところに注文がなくなったことをあれこれ調べてみても大抵どうにもならないことが多い。

むしろ自分のところに注文や仕事をくれる業界がどんなところかをよく調べてその近くの業界を開発したほうが得策かもしれない。

そうはいっても日本中どの企業も大手はともかく中小企業は青息吐息であるかもしれない。それぞれがそれぞれなりに工夫を重ねなくてはいけない。

出版業界は不況が続いている。電子書籍も思ったほどはまだ売れていない。それに紙の書物も売れ行きはもちろん芳しくはない。そんな状況だろうか。

かく申す、私も75歳の後期高齢者の部類に入った途端に国民年金の半分くらいを介護保険料で徴収されれて、差し引かれるようになった。

それまでも収入は多くはなかったのだが、一層の手取り収入減である。年金の額面は変わらないのだが、源泉徴収される介護保険料が増えてしまったのだ。

どうやって生きて行けばいいのだろうか。アルバイトの本の著作にしても少ししか入らない。これは出版社を恨んでいるわけでは決してない。出版社だってカツカツでやっているという状況なのだから。

さよならをいうのは

2014-11-19 14:00:46 | 日記
もう旧聞に属するかもしれないが、岩波のPR誌『図書』11月号に掲載された斎藤美奈子さんの「文庫解説を読む」4で私が知っていることわざと同じ文句が出てきた。

それはレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(ハヤカワ・ミステリ文庫,1976)についてである。

この小説を読んだことがないのだが、ハードボイルド小説のベストセラーだという。数々の名文句で知られているという。<さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ>だとか<ギムレットにはまだ早すぎるね>とかいう名文句があるという。

後のほうのことは知らないのだが、前の<さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ>についてはちょっと知っていて、フランス語で

A quitter, c'est un peu mourir.

ということわざがある。直訳すれば、「別れること、それはちょっとした死である」とでもなろう。昔大学にまだ勤めていたときに、卒業式の後のパーティでこの文句を披露したことがある。みんなポカーンとしていたけれども。

これを聞いたのは実はドイツ語でであり、それを言ったのは中年の化学者である。彼はAbschied ist ein bisschen tot. と言ったのだが、それを聞いた私があまりにも感心したので、実はといって種明かしにそれにあたるフランスのことわざがあるのだと教えてくれた。

一般に西欧社会に別れに対するそのような感性があるのだろうか。いつかドイツ語のクラスで聞いてみたいものだと思いながら、それについてR氏にそれについて聞いたことがない。

ちなみにレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』は最近、村上春樹訳で『ロング・グッドバイ』(ハヤカワ文庫,2010)というタイトルで新訳が出ているという。

このことわざについてはすでにブログ人時代のphysicomathで紹介をしたことがあるが、ベストセラー小説にその文句が使われているとは知らなかった。

もっとも名文句はこのレイモンド・チャンドラーが初めて言い出したなんてことはないのでしょうかね。

高倉健さんの死

2014-11-19 12:10:39 | 日記
最後の映画スター高倉健さんが亡くなったと新聞やテレビが報じている。

私には俳優の笠智衆さんが亡くなることをイメージできても健さんが亡くなるとはイメージできない。人間だから健さんが亡くなっても当然なのにである。

若いときは健さんは歌手江利チエミさんの旦那様というイメージが強くて、その後は失礼ながらやくざ映画の主人公という感じでそれほど好きになれなかった。

その後、渋い男の中の男の役を演じるようになり、日本の最後の映画スターといわれるまでになった。

実際の彼は気配りのよくできる人で話もよくする人だったらしいが、寡黙で典型的な日本人を演じられることが多くて、そのイメージが私たちの中からなくなることはないだろう。

健さんお疲れ様でした。

燃料電池自動車

2014-11-19 11:46:55 | 日記
車として前からいつ発売になるかと思っていた、燃料電池で動く車が来月15日にトヨタから発売にあるという。まずはおめでたい。

価格が700万円代だが、国の補助があるので、500万円代で売り出されるという。そのうちにもっと安くなるだろうが、まだまだ貧乏人には手が届かない。

それでも試作車は1億円くらいしたというから、庶民の手に届くところまできたらしいホンダも来年には燃料電池車を売り出すらしい。

水素を吸蔵する金属の物性を研究している友人がいたが、彼はその基礎研究は燃料電池の基礎研究だと言っていた。だが、実際に燃料電池車は水素吸蔵金属を使ってはいないと推測した。本当はどうなんだろうか。

水素は酸素と化合すると爆発するので、水素を貯蔵するタンクの強度を強くすることに心を配ったらしい。だが意外なことに燃料電池から出る廃棄物は水であるので、寒冷の地でもこの燃料電池車が使えるためにこの排出する水が凝ってしまわないようにするために知恵を絞ったという。

それは意外なことに燃料電池の効率を悪くしたときに出る熱を利用して水の凍結を防ぐということに至ったという。

燃料電池車に水素を供給する、インフラ施設ができる必要があるだろう。