もう旧聞に属するかもしれないが、岩波のPR誌『図書』11月号に掲載された斎藤美奈子さんの「文庫解説を読む」4で私が知っていることわざと同じ文句が出てきた。
それはレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(ハヤカワ・ミステリ文庫,1976)についてである。
この小説を読んだことがないのだが、ハードボイルド小説のベストセラーだという。数々の名文句で知られているという。<さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ>だとか<ギムレットにはまだ早すぎるね>とかいう名文句があるという。
後のほうのことは知らないのだが、前の<さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ>についてはちょっと知っていて、フランス語で
A quitter, c'est un peu mourir.
ということわざがある。直訳すれば、「別れること、それはちょっとした死である」とでもなろう。昔大学にまだ勤めていたときに、卒業式の後のパーティでこの文句を披露したことがある。みんなポカーンとしていたけれども。
これを聞いたのは実はドイツ語でであり、それを言ったのは中年の化学者である。彼はAbschied ist ein bisschen tot. と言ったのだが、それを聞いた私があまりにも感心したので、実はといって種明かしにそれにあたるフランスのことわざがあるのだと教えてくれた。
一般に西欧社会に別れに対するそのような感性があるのだろうか。いつかドイツ語のクラスで聞いてみたいものだと思いながら、それについてR氏にそれについて聞いたことがない。
ちなみにレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』は最近、村上春樹訳で『ロング・グッドバイ』(ハヤカワ文庫,2010)というタイトルで新訳が出ているという。
このことわざについてはすでにブログ人時代のphysicomathで紹介をしたことがあるが、ベストセラー小説にその文句が使われているとは知らなかった。
もっとも名文句はこのレイモンド・チャンドラーが初めて言い出したなんてことはないのでしょうかね。
それはレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(ハヤカワ・ミステリ文庫,1976)についてである。
この小説を読んだことがないのだが、ハードボイルド小説のベストセラーだという。数々の名文句で知られているという。<さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ>だとか<ギムレットにはまだ早すぎるね>とかいう名文句があるという。
後のほうのことは知らないのだが、前の<さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ>についてはちょっと知っていて、フランス語で
A quitter, c'est un peu mourir.
ということわざがある。直訳すれば、「別れること、それはちょっとした死である」とでもなろう。昔大学にまだ勤めていたときに、卒業式の後のパーティでこの文句を披露したことがある。みんなポカーンとしていたけれども。
これを聞いたのは実はドイツ語でであり、それを言ったのは中年の化学者である。彼はAbschied ist ein bisschen tot. と言ったのだが、それを聞いた私があまりにも感心したので、実はといって種明かしにそれにあたるフランスのことわざがあるのだと教えてくれた。
一般に西欧社会に別れに対するそのような感性があるのだろうか。いつかドイツ語のクラスで聞いてみたいものだと思いながら、それについてR氏にそれについて聞いたことがない。
ちなみにレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』は最近、村上春樹訳で『ロング・グッドバイ』(ハヤカワ文庫,2010)というタイトルで新訳が出ているという。
このことわざについてはすでにブログ人時代のphysicomathで紹介をしたことがあるが、ベストセラー小説にその文句が使われているとは知らなかった。
もっとも名文句はこのレイモンド・チャンドラーが初めて言い出したなんてことはないのでしょうかね。
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