物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

演習問題の作成の失敗

2009-10-03 13:23:54 | 受験・学校

今朝の朝日新聞に「天声人語」ならぬ「天声新語」という読者の投稿があった。それを読んでこれは方程式の演習問題にならないかと考えたが、どうもうまくいかなかった。

話の内容はほのぼのしたものであるが、私の関心はつぎのことである。ある72歳の女性が12年前に夫を亡くした。彼女の夫は何歳で亡くなったのだろうかということである。彼女と夫との年の差を書いていないので、実際に彼女の夫が何歳でなくなったかわからない。

仮に年齢差が5歳であったとしたら、彼女は12年前には60歳であったから、それに5歳足して65歳でなくなったということになる。これでは算数の問題ではあるが、代数の方程式の問題としてつくる必要が感じられない。ということで方程式の問題としては失格であった。

何でこんなことを考えたか。ここ数日e-Learningのコンテンツの演習問題をつくっているので、文章を読むとこういうことを考えてしまったのだ。大学入試の物理の問題でも大学の初年級の学生実験のテーマから入試問題が出題されたりするが、なんでもあまり具体的裏づけのない問題は出題し難い。

部外者には笑話を提供することになったが、どうも人生を裏から見ているような気がする。