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妙法寺

2017-07-11 06:54:17 | 善福寺川5

 江戸庶民から「厄除おそっさま」と親しまれた堀之内妙法寺ですが、元は真言宗の尼寺でした。元和年間(1615~23年)に日蓮宗に改宗、目黒碑文谷にある法華寺の末寺となって、日円山妙法寺を名乗ります。元禄年間(1688~1703年)、禁制の不受不施派の中心であった法華寺は、谷中観応寺とともに天台宗に改宗となり、同寺にあった日蓮上人の坐像が妙法寺に遷りました。当地が江戸庶民の一大信仰、行楽スポットとなったのはそのあとのことです。

 

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    ・ 「江戸名所図会 / 堀の内妙法寺」  「当寺に安置の日蓮大士の感応ハ常に唐捐ならず。故に風雨寒暑をいとはず都鄙の貴賎日毎にここに詣して、百度参等片時絶ることなし。・・・・」

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    ・ 山門(仁王門)  天明7年(1787年)に建立され都の重要文化財に指定されています。山門は「絵図」に描かれている楼門と同一ですが、山門内の金剛力士像は、明治元年(1868年)に日枝神社から遷されたものです。 

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    ・ 祖師堂  文化8年(1811年)建立の都重要文化財です。「新編武蔵風土記稿」のデータでは「十一間に十八間瓦葺、向拝五間に三間銅瓦葺」となっており、平成10年に大改修が行われました。 

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    ・ 鉄門  明治11年(1878年)に建てられた和洋折衷様式の建造物として、国の重要文化財に指定されています。工部省の制作で、当時同省顧問だったコンドル博士の設計ともいわれています。