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太宰府でさだまさし「飛梅」を歩く

2019-02-23 | 旅行

「飛梅」とは、昔、はかりごとで太宰府に左遷された菅原道真が、出立前、庭の梅に別れを惜しんだ故事に拠ります。

主を慕って、一晩で京都から九州の太宰府まで、梅の木が空中を飛んで行ったという…

平安時代、藤原北家が政権の中枢に上り詰めるまで、ライバルを次々追い落としていくのですが、道真もその一人。その死後、都では天変地異が続き、その魂を鎮めるために北野天満宮が整備されます。神社はそれまでは素朴な農耕の神様だったと言われています。

学識経験豊かな道真はやがて学問の神様として、受験生とその家族の信仰を集めています。

もう子供も受験の時期はとうに過ぎたけど、せっかく九州へ来て素通りはいけません。ご挨拶していきましょう。


西鉄久留米にバスがついて、天神行きはもう入線していました。乗るとすぐ出発。

西鉄小郡で急行に乗り換え。

なら慌てて乗らずに初めから急行利用すればよかったと、あとで気が付く。

知らないことに迷い、戸惑い、これも旅の醍醐味。

間違っても自分の責任。これまた一人旅の楽しさ。

電車が来ました。途中、二日市で乗り換えて太宰府へ行きます。

電車下りて、門前の商店街を、人の後をついて行くと自然にお天満宮様に着きます。

境内、梅多数。二月は盛り。

先ずは心字池にかかる橋を渡ります。

以下さだまさし、「飛梅」風に

https://www.youtube.com/watch?v=3sCnCjyvBEQ

心字池に架かる三つの赤い橋は・・・

一つ目が過去で二つ目は今

 

三つ目の橋で君が転びそうになった時、初めて君の手に触れた僕の指。

(渡って、今来た橋を振り返ります)

手を合わせた後で君は神籤を引いた

(おみくじの自販機)

大吉が出るまでと、もう一度引き直したね。

上り詰めたらあとは下るしかないと、下るしかないと気付かなかった。天神様の細道。

裏庭を抜けて

お石の茶屋へ寄って

君が一つ、僕が半分

梅が枝餅を食べた。

来年も二人で来れるといいのにねと、僕の声に君は答えられなかった。

時間という樹の

思い出という落ち葉を、拾い集めるのに夢中だったね君。

あなたがもしも遠くへ行ってしまったら、私も一夜で飛んでいくと言った。

忘れたのかい?飛梅。

あの日と同じように今ハトが舞う。

東風吹けば、東風吹かば君は、どこかで思い起こしてくれるだろうか?

太宰府は春。

いずれにしても春。


お石茶屋は、裏手の昔からある茶店。

店内土間。お餅一個でもたっぷりの熱いお茶が付きます。

他に軽食メニューもあります。

お土産に六個買いました。

古きよき時代のお参りを体験できるお店。たぶんたたずまいは、何十年と変わっていないのでは。

ゆっくり落ち着けるお店です。

太宰府は五度目くらいだけど、今回もやっぱり行ってよかった~


コメント (7)    この記事についてブログを書く
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
涙が出た (きもの大好き)
2019-02-23 12:03:11
さだまさしの飛梅と天満宮の写真
ストーリー仕立てのDVDを見ているようで、最高の記事です
さださんの独特の世界観。デビュー当時から熱烈なファンでした
感動しました。ありがとうございました
返信する
きもの大好き様へ (frozenrose)
2019-02-23 22:51:24
こんばんは。
私もさだまさしさんの和風の歌の歌詞が好きです。

忘れていた郷愁や、人の縁のはかなさ、それでも変わらない自然や歴史的な施設などを歌うのが特に好きです。

お話し合いますね。


春告げ鳥でしたか、衣笠の古寺の侘助の…を体験したくて等持院の池のほとりも歩きましたが、侘助はだいぶ離れた場所にありました。

でもうまく歌詞にまとめてさすがだと思います。

和歌などからの本歌取りもありますね。まほろばの、黒髪に霜の置くまでもいいですね。

と、つい熱く語ってしまいました。いつかまたお会いしてゆっくりお話ししたいですね。

きょうはとても素敵なコメント、私の方こそありがとうございました。
返信する
飛梅、物語あると思いませんか (TTL)
2019-12-31 22:11:43
きれいな写真ですね。

私は、
さだまさし「飛梅」を彼女を主人公に物語にしてみました。名付けて「もう一つの飛梅」
https://ameblo.jp/ttl-nikomat/entry-12546884249.html

楽しんで下さると幸いです。
返信する
TTL様へ (frozenrose)
2020-01-01 07:36:54
コメントありがとうございました。
「飛び梅」を本歌取りして、女性を主人公にした一つの世界が出来上がっていますね。

若い時の、人を好きになった時の震える思い、抗いがたい出会いと別れの運命、あなた様の記事は歌の世界をより一層深くしていると思います。


有難うございました。
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TTL様へ (frozenrose)
2020-01-01 07:48:28
アメブロにお伺いしたのですが、IDないためかコメントできませんでした。申し訳ありません。

年明け早々、「修二会」をNHKで見ました。これも分かれの歌ですね。楽しみました。
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あけましておめでとうございます (TTL)
2020-01-01 07:58:45
新年早々、ありがとうございました。
楽しんで下さったようで良かったです。
コメントのご指摘ありがとうございました。
いいねボタンは、メンバーしかできないのですが、コメント投稿の設定は見直しします。
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TTL様へ (frozenrose)
2020-01-01 17:14:27
度々のコメント、ありがとうございます。
また機会がありましたら、あなた様へコメントもしたいと思っています。

信州大学でしたか、さだまさし研究会があると昨夜の番組でした。

鳥辺野も好きで、二度行きました。それもこのブログにあるので、又探してみます。

有難うございました。
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