読み終わってアマゾンでレビュー見るまで、女性って知らなかった。68年生まれ、現在50歳前の人で、何度か芥川賞の候補にもなった作家。
今は大学の小説創作家で教授も務めているとのこと。
登山って、ハードでストイックで、登る時はアドレナリン出まくりのスポーツというイメージだけど、この本の中では散文詩のように優しい。
五感で感じた山の雰囲気を文字に定着しようという試み。フワフワして、好みがわかれるところ。私はこういう文章を読みなれないので、イメージがつかみにくかった。
10年以上前、山岳雑誌「山と渓谷」に連載されたもの。ということは実際に登ったのは、著が30代後半から40歳ころということになる。すべて単独行。いや、編集者がついて行ったのかも。
同じ山でも書く人によって、こんなにも優しくたおやかになるんだという好例。
短いのですぐ読めます。外出の時のバッグに入れ、電車の中でほとんどを読んだ。