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「山のぼりおり」 石田千

2017-06-13 | 読書


読み終わってアマゾンでレビュー見るまで、女性って知らなかった。68年生まれ、現在50歳前の人で、何度か芥川賞の候補にもなった作家。

今は大学の小説創作家で教授も務めているとのこと。

登山って、ハードでストイックで、登る時はアドレナリン出まくりのスポーツというイメージだけど、この本の中では散文詩のように優しい。

五感で感じた山の雰囲気を文字に定着しようという試み。フワフワして、好みがわかれるところ。私はこういう文章を読みなれないので、イメージがつかみにくかった。

10年以上前、山岳雑誌「山と渓谷」に連載されたもの。ということは実際に登ったのは、著が30代後半から40歳ころということになる。すべて単独行。いや、編集者がついて行ったのかも。

同じ山でも書く人によって、こんなにも優しくたおやかになるんだという好例。

短いのですぐ読めます。外出の時のバッグに入れ、電車の中でほとんどを読んだ。


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