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「医者がぼけた母の介護をする時」 米山公啓

2014-11-01 | 読書

岡山県、RSKバラ園で。アンテナ施設の周りに公園あり。各種の花と木がたくさん。

ドライバーさんが休んで、お客さんもちょっと歩いたりするのにいい施設。鮮やかな黄色のバラ。


著者は、在職中にエッセィを書き始め、やがて大学病院に居づらくなって退職、筆一本で生きることを決める。

50代に軽い認知症を発症し、やがて脳梗塞などの病気になって亡くなって行く母親の病気の過程を、医師として冷静に、詳細に、また患者さんの家族としての立場からも書いたのが本書である。

お母さんが時々で気持ちをメモに残し、古いカルテなどでも補強しながらよくまとまっていると思った。

認知症や脳梗塞はありふれた病気だけど、それぞれにドラマや葛藤があり、人は死ぬ時期も死に方も選べないのが悲しくも身につまされた。

お母さんは元気で大らかな人だったけど、健康にはあまり注意を払わない人だったとのこと。よく太っていて、甘いものと塩辛いものが大好きで、運動もせず、気が付いた時には成人病をたくさん抱えていた。

亡くなったのは72歳、まだまだ元気でいられる年齢である。食べ物に気を付け、適度な運動と体重管理、大切だなあと思った。