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「間取りの手帖remix」 佐藤和歌子

2015-11-17 | 読書

宮島口 epiloで。二階がカフェです。自分の家にしたいけどそうもいかず・・・寛ぎます。お勧めです。


 

賃貸の部屋の広告から見つけた、変わった間取りをたくさん取り上げ、一緒に笑おうと言う本。アマゾンで1円で購入。もっとたくさん間取りがあると思っていたので、残念。

どの家も狭い。狭い土地に無理してビルを建て、それをなるだけ細かく区切って、貸すのだからどこかに無理が出るのは仕方ない。

しかし、その家で暮らすうちに不便に耐えられなくなったり、狭いのが嫌になったり、不自然な動線で妙に疲れそうなそんな部屋ばっかり。見る私も疲れてしまった。

著者のコメントは笑い倒すという立場を崩さないが、現実にこうした賃貸物件があり、借りる人がいるという現実はとても笑えないのでは。

この間取りの数々には現代社会のひずみが、その末端でとうとう耐え切れずに形になったという、何か異形なものを見る心地悪さが私にはあった。

私は老人用の施設、または病院にいるまではもうひっこすこともなくこの家に住むと思うけれど、もし今の家を出て一人暮らしをすることになれば・・・どんな家がいいかなとしばし空想に遊んでみた。

海の見える丘の上、バス停は近く、徒歩圏内にスーパーもある。古い家を借りて、縁側のある広い部屋のそれぞれのコーナーで、機織り、水彩、洋裁、パソコンをする。真ん中が食卓兼読書机。いえいえ、本は寝て読むか、椅子にもたれて読んで、背筋伸ばして椅子に座って読むと落ち着かない。

隣の部屋は書庫かな。その隣が着物入れる部屋。いやいや本も着物も思い切って手放すのもいいかもしれない。

と、生活をしばし振り返った。

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