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「異国の客」 池澤夏樹

2014-12-13 | 読書

著者は2004年秋、パリ郊外のフォンテーヌブローに家族で移り住み、そこで見聞きしたこと、考えたことをエッセイとして文芸誌すばるに連載し、本書はそれを単行本としてまとめたもの。

喜怒哀楽、感情表現、価値判断は排除し、あくまでも淡々と、いろんなとこを俯瞰する。見通しはいいけれど、私個人の好みと断った上で、もう少し破たんがあった方が著者本人により親しみが湧くんだけど。

この本は自分の本棚を整理していて発見。読んだこと、とうに忘れていた。いかんですなあ。年寄りになってしまった。とはいえ、10年近くがたち、私もその分だけ変わったので、初めてのように興味深く読んだ。

マルシェでの買い物の楽しさ、食材のおいしさ、ヨーロッパの国々がとても近いこと、ベルリンのユダヤ人の慰霊碑ができたいきさつなど、どこから読んでも新しい知見を得ることができる。

年末年始、時間ができた時に読むつもりで最新作も注文した。どうやら今もフランス在住らしい。居心地いいんだろうなあ。うらやましいなあ

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