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海は荒海・・・。その3 ( 北沢浮遊選鉱場 )

2017-05-27 22:45:36 | 不思議紀行
 皆さんは、「佐渡島」というと何を連想しますか?
私は、「金山」「トキ」そして「流刑の島」でした。仲良しのkaoと「石見銀山」に行き、だんなさんと「別子銅山」を訪れ、次は「金」と秘かに思っていました。今回も佐渡に行くなら「金山」は、外せないとは思っていたのですが・・・。佐渡は、金だけでなく銀も産出していたそうです。佐渡汽船の方から送って頂いた「佐渡さんぽ」という冊子の表紙が「北沢浮遊選鉱場」、1ページ開くと夜空の下の「北沢浮遊選鉱場」の写真でした。ここには行ってみたいなあと思っていましたが、次の日の天気予報は雨・・・💦
初日に、お宿の場所を確かめてから、近そうなので行ってみることにしたのでした。

『 佐渡金銀山

 佐渡の相川金銀山は、江戸時代から1989年の操業停止まで、国内最大の金銀山として78トンの金と330トンの銀を産出しました。江戸時代には徳川幕府の管理下で、採掘から小判製造に至る一連の作業が行われ、明治維新以降は、西洋から最新技術が導入され、日本の近代化に大きく貢献しました。(後略)』(佐渡さんぽより)



廃墟? 「北沢浮遊選鉱場」(東西約115m、南北約80m)レンガ造りの建物は発電所

『 北沢浮遊選鉱場

 日本で最初に金銀鉱石の浮遊選鉱法を採用し、昭和11年に工場建設に着手、その後大増産計画に伴って設計を変更し完成しました。施設完成後の鉱石処理鉱量は、5トン以上に達し、この設備規模は「東洋一」とうたわれました。』(佐渡さんぽより)


急斜面の物資運搬のための「インクライン」(跡)


コンクリート製の柱、巨大な地下穴、レンガ敷きの床面なども見つかった「鋳造工場跡」 


直径50m、国内最大規模の「シックナー」

『 シックナー

 浮遊選鉱場とともに昭和の大増産を支えたこのシックナーは、不足する工業用水を確保するため、水と不純物を分離する装置で、不純物は捨てられ、水は浮遊選鉱場で再利用されました。』(佐渡さんぽより)


高低差を利用して作られた「北沢浮遊選鉱場」手前は川沿いのトロッコ線路の跡


 当時の写真、詳しい説明などを案内看板で見ることができます。巨大な建物や設備は今では訪れる人もなく見学者は夕方ということもあり、私たちだけ・・・。吹き抜ける風が耳元に当時のざわめきを残して通り過ぎて行きました。


 施設紹介  北沢浮遊選鉱場  新潟県佐渡市相川北沢町3-2

 この夜は、温泉に浸かり、美味しい佐渡のお料理を頂いて、ぐっすり眠りました。

                                                つづく