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夏休み、気まぐれ旅行 その14 ( 毛越寺 )

2014-10-08 07:08:31 | 不思議紀行
 さて、夏休みの秋田・岩手の気まぐれ旅行、あと少しお付き合いください。(あまりに間が空きすぎて、えっ?と思った方、ごめんなさい。)
 せっかく、中尊寺まで来たので、世界遺産「平泉」-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ーの一部、「毛越寺」にも行ってみることにしました。

『   毛越寺

 奥州藤原氏二代基衡、三代秀衡が造営した。当時の伽藍は中尊寺をしのぐ規模で「吾が朝無双」と称された。当時の堂宇は全て焼失しててしまったが、堂宇や庭園の遺跡が良好な状態で残された。境内に広がる大泉が池は、修復整備され平安時代の浄土庭園素晴らしさを今に伝えている。
池の水を引き入れる「鑓水」も当時のままで、毎年5月には、「曲水の宴」が催されるほか、正月二十日に境内常行堂で行われる二十日夜祭では、中世芸能「毛越寺の延年」が古式ゆかしく執り行われている。境内が特別史跡と特別名勝の二重指定を受けている。』(岩手・平泉 散策ガイドマップより)



     
     台風が近づいているこの日、やはり、雨。
 

     
     中尊寺をしのぐ規模だったという当時の伽藍原図


     
     平成元年建立の本堂

 そぼ降る雨の中、大泉が池を中心とするお庭を散策しました。(私たちは時計回りに巡っています。)

     
     どんよりした雨空、木々はしっとりと池にその姿を映します。


     
     大きな木に囲まれた散策路を歩きます。


     
     毛越寺開山の慈覚大師円仁(794~864)をお祀りした「開山堂」


     
     開山堂前からお庭を見る・・・。


     
     ポツリ、ポツリと緑の中を見学する人々。


     
     正面7間約27.9m、側面6間約22.5mで左右に廊があり、壁や扉に法華経がの教えが画かれていたという「嘉祥寺跡」

  
      
      正面5間19.1m、側面4間15.1m、磁石34個が完存するという「講堂跡」


     
     基衡公建立の勅願寺、毛越寺の中心的なお堂、嘉禄二年(1226)火災で焼失したという「金堂円隆寺跡」     


     
     庭園の発掘調査中に往時の姿のまま発見された「鑓水」 水辺の花が美しい。


     
     水の増減で雰囲気が変わるのかしら? 


     
     如意の珠(願い事が心のままになる)を手に持つ「地蔵菩薩」


     
     右が5間15.4m方形「常行堂跡」、左が5間11.8方形、礎石の残る「法華堂跡」 慶長二年(1597)焼亡。


     
     見る場所によって雰囲気が違って見えます。


      
     海岸の岩場や砂浜の風景が表現されています。

 生憎の雨でしたが、しっとりとした緑はとても美しく心休まるものでした。
それにしても同じ「極楽浄土」の世界を表しているというのですが、「金色堂」は煌びやかで厳かな感じ、「毛越寺」は、自然のなかに見事に溶け込む人工のお庭。 ”人”の持つ奥深さを感じた中尊寺と毛越寺でした。


  お寺紹介   毛越寺  岩手県平泉町字大沢 
                   ☎ 0191-46-2331

 中尊寺での駐車券を見せると駐車場の割引あり。


                                                         つづく