片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

企業情報システム50年 最初は仕事の結果を処理するだけだった

2015年09月04日 | 企業情報システムの50年
初期の企業情報システムは、さまざまな仕事の結果を処理するだけだった。
つまり、受注が確定した時に書く受注伝票、売上が確定した時に書く売上伝票、仕入れ伝票、勤怠伝票などなどを入力源として、計算・集計・レポートをするのが企業情報システムだった。それでも、膨大な伝票をソロバンや電卓で集計することから見れば目を見張る効果を上げた。高価なコンピューターを導入する価値はあった。
しかし、そういった仕事は、本来第一線で仕事をしている人の仕事ではなく、アシスタントか事務管理部などの仕事だった。会社の動輪としての仕事をしている人個人にとっては、別に仕事が楽になる部分はほとんどなかった。むしろ事務処理の都合上自分の仕事の自由度が狭められるきらいすらあった。

そんなことで悶々としている現場で活躍している社員が飛びついたのが1980年代から爆発的に普及が始まったパソコンであり、今ではEXCELに統一されてしまったが、表計算ソフトと言われるジャンルのソフトだった。これを使うと、集計のみならず、いろいろと計画を立てることができた。

パソコンが出てから、現場から見ると、結果しか処理しないホストコンピューターによる企業情報システムは頑固おやじのように見えた。

1980年代は渾沌の時代とも言える時代だった。それまで花形だった情報システム部門の地盤がじわじわと沈下して行く時代だった。

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