片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

サービス道

2008年02月07日 | 感動したこと
1.クリスマスプレゼントが壊れていた。父親は店に電話し、今すぐ代わりをもってこいと言った。店には在庫がなく、考えあぐねた末、サンタクロースの姿をして訪問し、三日間待ってくれるよう、子供にお願いした。そして三日後に、再びサンタの姿をしてお土産を渡した。
2.インクカートリッジを交換したがプリンターが印字できない。烈火のごとく怒った客は、予告して店に怒鳴り込みに行った。その時刻には店長が受付で待っていて、来店されるなり応接室に通した。そしてカートリッジの装着具合を調べた。その結果、インク漏れを防ぐシールがはがしてなかった。店長は丁重に謝罪した。シールを剥がすという説明に不備があったため、ごめいわくをおかけしたと。

これは、2,3日前TVで放映された番組のまた聞き。

「いくらもしない商品で、そこまで言うか!」とか「説明書を読めば分かるだろう!」と思ったら、客を怒らせてしまうと共に、せっかくの苦情が、メーカに届くこともなく、商品や説明書の改善に役立たないし、自分がそもそも仕事が嫌になってしまう。
しかし、顧客の立場に徹底的に立って対応すると、顧客は、言い過ぎたと反省したり、自分のミスだと気付いても、その気配さえ見せない店の対応に感動して、固定客化したり、メーカは、苦情の情報が手に入りやすくなり商品改善に役立つ。そして、なにより、販売している本人がハッピーな気分でいられる。
この話を聞いて「サービス道」という言葉が思い浮かんだ。

この話を友人に話したとき、サービス窓口を経験しているその友人は、苦情はすぐに本部に届くが、素晴らしい対応をしたというお褒めの言葉は、なかなか本部には届かないという。サービス窓口のモラル向上には、「お褒め情報の見える化」も大事だと、更に思った。


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2 コメント

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Unknown (オスカー)
2008-02-12 12:13:01
クレーマー対策の番組でしたね。店に在庫がない場合他の店から買ってくることもあるようです。対応にはサプライズが必要な場合があると言う事でした。
映画「県庁の星」にも似たようなシーンがいくつか出てきます。三流スーパーのレジでお客のクレジットカードを通すと限度額オーバーの表示。県庁から研修に来たレジ係の野村(織田裕二)は、このカードは使えなくなっているとお客に言うが、飛んできた教育係の二宮(柴咲コウ)は、機械の調子が悪いみたいなので今日は現金でお願いできませんか?と言う。
野村は、お客が悪いのに・・・と二宮に言うがレジの表示をそのまま読むならレジ係はいらないと言われてしまう。お客様に恥をかかせたら二度と来なくなってしまう。それでは困るんですというシーンがあります。
ただ最近、マニュアルが浸透していて、こう言ったらこう答えるだろうなと言うのが読めてしまいますね。マニュアルの言葉に如何に自分の気持ちをこめて表現するかが難しいところです。
ディズニーシーでポップコーンケースの紐のマジックテープが外れてケースが落下し、満杯だった中身が殆どこぼれてしまったとき、クルーが飛んできて、大丈夫だったか、何味が入っていたかを聞いてここで待っていてほしいと言われた。掃除を別のクルーに指示して無料で満杯に詰めてきてくれた。
実はケースの中には、2種類の違う味のポップコーンが入っていましたが、1種類でお願いできないかとは言われましたが、落としてしまったのは私たちに責任があるのに、おー!ディズニーシーって凄い!と感動してしまいました。
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いい話ですね! (片貝孝夫)
2008-02-13 08:17:51
素晴らしい話ありがとうございました。
そういえば、私がやっていた会社で、アスキーのユーザサポートの仕事をしていたとき、サポートの対応に感動して花束を届けて下さる方などが時々いました。どんな対応だったのか聞かなかったことが今になって悔やまれます。
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