片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

思えば遠くへ来たもんだ。

2014年10月13日 | Biz/Browser
Biz/Browserの原型を見たのが1998年だったと思う。
作っていた田中氏から何度説明を受けてもいまいちピンと来ない。
それもそのはず、その当時の私の知識は、Webの仕組みと言えば、企業のホームページをHTMLブラウザから覗いてみる程度のことしか用途が思い浮かばなかったから。
しかし田中氏の「HTMLでは遅くて機能もプアで、とても仕事には使えませんよ」という言いっぷりには真剣味が溢れていて、これはひょっとするとすごい技術かも直感を働かせるには十分だった。

そんなこんなでBiz/Browserを世に出すことを決めた。

Biz/Browserを世に出すため増資し、潤沢な資金を用意した。
シリコンバレーにも進出し、米国市場を探った。

国内では、業界ごとのトップ企業への営業を心がけた。
その結果東京海上の代理店システムの収支明細入力関連での採用が決まった。
2001年のことだ。

それを機に各業界トップ企業での採用が一気に来た。
リッチクライアントという言葉が、Biz/Browserの出現によって改めて定義し直された。

2003年にはWindowsCE搭載のハンディ端末版のBiz/Browserも開発した。

そして今2014年。
インターネットでもクライアント側にソフトを送り込んで、クライアント側からサーバにアクセスさせるという技術は一般化してきた。いわゆる「アプリ」というやつだ。
アプリは、自ら明確な目的を持つが、Biz/Browserの場合は汎用アプリと言ったらいいだろうか。それだけでは機能しない、ちょうどEXCELのようなもので、それに乗せるアプリが必要になる。そういう構造になっている。
そのためマルチプラットフォーム対応が可能になる。つまり業務用アプリは一つで、Biz/Browserをパソコン用、スマホ用、ハンディ端末用と用意するだけで、基本的に共通に動いてしまう。

このことは2003年にハンディ版のBiz/Browserを作るとき想定されていた。次はUNIX版だと思っていた。
時間こそずいぶんかかったが今それが実現されている。


技術は本質を突いていればいるほど長持ちする。
Biz/Browserの技術も、これだけ長生きできているのも本質を突いているからだと思う。

セミナーが17日にあります。ぜひ来場されて、国産の素晴らしい技術を愛でてください。

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