片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

Biz/Browserとスマホの「アプリ」は同じ技術

2015年11月01日 | サテライトオフィス
今のBiz/Browserの原型が生まれたのが2000年。
スマホのアプリが生まれたのは2010年くらいだろうか。
Biz/Browserは10年発想が先行していたことになる。

スマホのアプリは端末側にプログラムがダウンロードされて動く。
なので、端末の機能を十分使えるし、サーバと通信しなくてもそれ自体でコンピュータとして機能する。
つまりどのようなアプリでも作れるから、常にサーバとやり取りしなければならないWebアプリとは見違えるような操作性のソフトが作れる。

Biz/Browserはこれを2000年に実現していた。
そして最初に採用してくれたの日本を代表する保険会社である東京海上火災保険だった。
代理店が収納した保険料をきちんと記帳しなければならない収支明細の画面にBiz/Browserを採用したのだ。
それが2001年だった。

Biz/Browserは、マイクロソフトのOSやブラウザの発展と共に進化していった。
WindowsCEが出ればそれに対応した。
タブレットが出ればそれに対応した。
マイクロソフトのOSを使っている限り、Web環境でミッションクリティカルな業務システムをWebで構築しても、それまでのC/S時代とそん色ないシステムが作れたので、Biz/Browserを評価できる技術力のあるユーザに浸透して行った。

その後iOS、Androidが出てきたのでBiz/Browserはそれにも対応した。
その結果今ではOSフリーのミドルウェアとしての新しい価値が出てきた。
Biz/Browserを使えば、一つのアプリがどのOSでも動くのだ。
しかもOSがバージョンアップしてもアプリを変更する必要もなくなった。

こんな時代が来るとは思ってもみなかった。
Biz/Browserが本格的に使われるようになって15年、今でも現役で更に輝きを増しているのは、本質を突いているからだ。ユーザインターフェイス専門のクライアントミドルウェアとしてのみの位置づけが長生きのコツだった。これは扇の要のように、扇のデザインが様々に工夫されても要は地味な金具で構わないといった感じに似ている。

これからじっくりと世界を見据えて出ていくことを期待したい。

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