オラクル社のOPO(Oracle Power Objects:オポ)のことを書いたが、当時のことを改めて思い出してしまった。
シーエーシー時代、入社2年目くらいの社員が、Windowsでもマッキントッシュでも使える言語ソフトがある!ということで、ぜひこれをあるプロジェクトで使いたいと申請があった。それを所属の部長が承認し、事業部長だった私も承認した。そんな夢のようなソフトがあるのかと思ったが、世界のオラクル社が出したソフトだ。疑うことはなかった。
しかしそれがとんでもない代物だった。未完成な言語ソフトがシステムインテグレータにもたらす被害や結果的にエンドユーザに及ぼす甚大な影響を、オラクル社はどう考えていたのか、今でも心臓がどきどきしてくるほど悔しい思いが込み上げる。
オラクル社でOPOのサポートをしていたキーマンも退社し、シーエーシーの優秀なエンジニアも何人か退社した。非難と責任感に押しつぶされた燃え尽き症候群だ。
言語メーカは、絶対に、仕様どおり動くソフトを提供する義務がある。万一バグがあったら、万難を排して、最優先でリカバリーする義務がある。
アクシスソフトも、Biz/Browser、Biz/Designer、Biz/PrintServerを守り抜き、少しずつ発展させる。とても大事なことだ。
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