片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

耳が聴こえないことで夢をあきらめることのない社会を作りたい!

2013年12月18日 | Weblog
第72回BPIA目からウロコの新・ビジネスモデル研究会は、ITを駆使して手話通訳をビジネスにしている社会企業「シュアール」の大木洵人さんにお話を伺いました。


写真は、JR東京駅にあるiPad。

1.聾唖者がJRの問い合わせデスクに来ると、係の職員がシュアールのスタッフをスカイプで呼び出す。
2.通訳スタッフは、聾唖者の手話を見ながら同時通訳で発音する。
3.駅職員は、通訳スタッフの声を聴いて、聾唖者の質で問に口頭で答える。
4.通訳スタッフは駅職員の声を聴いて、同時通訳で手話する。
5.聾唖者は、それを見て理解する。

こういった手順だ。

従来の手話通訳は、依頼が電話やFAXで来て、それを受けて出向くのが普通だ。
それが劇的に改善される。
JR東日本とは、端末1台につき月2万円弱という固定契約でサービスを提供しているという。

手話通訳士は厚生労働省の国家試験で、合格率11%という難関だ
10年かけて合格するというのは普通だという。
しかし、合格しても収入は微々たるものだという。仕事の依頼がなければ無収入という悲惨なことになる。
それを、固定契約に切り替えることで安定収入を確保でき、顧客もいつでもサービスを利用できるので大変便利だ。

手話というのは空間言語だという。
右上にお父さんを置く、左下に僕を置く。
お父さんが息子に勉強しなさいという表現は、右上から左下に指で示して、勉強という文字を伝える。
つまり、て、に、お、はがない。つまり日本語ではないのだ。
実は日本の手話は韓国とほぼおなじだという。
つまり手話の世界では日韓は同じ言語を話していることになる。
なので、なんとなんと、聾唖者の世界では韓国人と日本人で結婚するカップルが多いという。
こんなこと知らない!!!

シュアールでは、手話の辞書をwikiの手法を使って世界中から集めて作りたいという。
手話は英語や日本語と同じ言語だ。世界で英語、中国語に次いで3番目に使う人が多い言語だという。
そこで、自分の会社や製品を表現する手話を創作して登録するという方法もあるという。


大木洵人さん、素晴らしい!! 26歳、私と同じ群馬県出身。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿