東福寺の25寺院ある塔頭の一つで、本山南側の六波羅門から南に徒歩1分の距離に位置します光明院は、明徳2年(1391年)に金山明昶(きんざん
みょうしょう)により創建された寺院で、本山の方丈庭園などを手掛けられた重森三玲氏による「波心の庭」が有名です。別名「虹の苔寺」とも言われて
おります。
玄関
山門を潜り石畳を左手に進みますと突き当たりに摩利支尊天をお祀りするお堂があります。 拝観受付の庫裡は、この摩利支尊天の右手になります。
庫裡の拝観受付は、秋の紅葉の季節には、受付が開いておりますが、この時期は左手の竹筒に志を納めるようになっております。300円~500円が
目安となります。
上り框のモミジ模様は、本物の葉で形取りされております。
三間続のお座敷の向こうに見える三尊石は、庭園内の三カ所に配置された三尊石のひとつです。 今更ですが、三尊石とは、仏像の三尊仏のように、
中央に背の高い主石(中尊石)を、左右に主石より低い添石(脇侍石)を配した構成で、もっとも基本的な意匠です。
鴨居に掛る「波心」の額
東福寺の方丈や多くの塔頭も庭園は重森三玲氏による作品が多く、この庭園もその一つの「波心の庭」です。 波心庭は、三組の三尊石を中心に大小
75個の石が配されております。
庫裡の南側には、吉野窓が設けられた小座敷があります。
この写真では、分かりにくいですが、ガラスも波が打っており時代を感じさせる古いものが使用されており、味わい深さを感じられます。
本堂 光明院の本堂は、寺院では少数派の東向きに建てられております。
紅葉の季節は、混み合っておりますが、この時期はとても静かで落ち着きます。 東福寺までお越しになりましたら是非お立ち寄りください。駐車場は
二台分ありますが、東福寺の駐車場からでも南に徒歩2,3分の距離です。
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