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04青山学院(経営)オリエント史

2006年05月12日 | 復習用入試問題
04青山学院(経営)オリエント史

 次の問1~5は,それぞれ説明文①~③と用語a~cから成っている。各問ごとに,①~③の文が説明していると思われる用語を,a~cから一つ選びその記号を答えなさい。同じ用語を2回以上選んでもよい。もしa~cに適切な用語がない場合には,dを記入せよ。それぞれの説明文につき記すべき記号は一つしかない。2つ以上の場合は誤りとする。

問1.a.アッカド人 b.アラム人 c.アムル人
① 彼らは前3000年紀初めにウル,ウルクなどの都市国家を形成し,模形文字を用いて文書を残している。それらの都市にはジッグラトと呼ばれる塔が立てられていた。
② セム系遊牧民である彼らは,サルゴン1世の下で多くの都市国家を征服し,南部メソポタミアを統一した。この「大征服者」はさらにシリア,小アジアをも征服したと言われている。
③ セム系遊牧民である彼らの王ハンムうどは,メソポタミアを再統一し,「四界の王」となった。そして有名な「法典」を発布する。

問2.a.アマルナ b.メンフィス c.テーベ
① エジプト古王国時代の首都。この時代には大ピラミッドが多く建造されている。ギゼーのクフ王のが最大のもの。
② エジプト中王国・新王国時代の首都。中王国崩壊後のヒクソス支配に対する解放のための戦いもここから始まった。
③ アメンホテプ4世が新しい都をここに建造した。この新都では一種のリアリズム芸術が栄えたが,すべては王一代で終り,この都はすぐに見捨てられ,廃嘘となってしまった。

問3.a.アトン b.アモン c.オシリス
① テーベの市神。新王国時代のエジプトは西アジアを支配し,そこから富が流れ込んだ。それはこの神の勝利であり,繁栄であると考えられた。そのため,この神の神官団の勢力が増大した。
② この神を奉ずるアメンホテプ4世は,平和主義的な宗教改革を断行した。それは,一神教的傾向を持っていたとも言われる。
③ 『死者の書』の中で,死者が「私は潔白です」と呼びかける審判者がこの神である。死後の裁判と「魂の計量」はこの神の前で展開されるのである。

問4.a.リディア b.メディア c.カルデア
① 四王国分立時代に小アジア西部を支配。貨幣を初めて鋳造した王国として有名。ギリシア人との交流もあった。
② セム系の王国で,メソポタミアを支配。ネブカドネザル2世治下,前586年にはユダ王国を亡ぼし,その住民を都に強制移住させた。
③ オリエント最初の世界帝国。首都はニネヴェ。その強力な軍隊が通過したあとには廃嘘と荒野ばかりが残ったと言われる。しかしこの武断的帝国は,被征服民の蜂起によって瓦解する。

問5.a.キュロス2世 b.カンビュセス2世 c.ダレイオス1世
① ペルシア帝国内の反乱を鎮圧した王は,新しい都の建造に着手した。帝国二百年の都ペルセポリスである。
② エクバタナからバビロンへ向う街道から見える磨崖に,この王は自らの業績を刻ませた。これが有名なベヒストゥーン碑文である。ローリンソンはその研究から楔形文字解読に成功している。
③ イオニア植民市の反乱を援助したアテネに報復すべく,このペルシア王は,前490年に大軍をギリシアへ送り出した。本格的にペルシア戦争が開始されたのである。

正解
d a c b c a b a c a c d c c c