歴史と中国

成都市の西南交通大学で教鞭をとっていましたが、帰国。四川省(成都市)を中心に中国紹介記事及び日本歴史関係記事を載せます。

査渣麺―成都雑感〔134〕―

2012年10月06日 00時31分09秒 | 食事

四川省は各種の小吃に恵まれています。今回はその一つ、査渣麺を紹介します。査渣麺は80年代後半に創作された新しい麺類です。成都市祟州市羊馬鎮の査淑芳という女性が小吃店を1979年に始めましたが、冷蔵設備がないため、夏には抄手(ワンタン)の餡(豚肉)が保存できず、これをみじん切り(臊子)にして油でからからに炒めて、麺の具としました。これが好評を呼びました。このからからの具の姿が「渣渣」(かす)のようなので、90年前後に「渣渣面」と呼ばれるようになりました。査さんはこれを自分の名字から「査渣面(麺)」と名付け、今日に至っています。スープの基本は豚骨と紅湯海椒です。小麦の細麺で腰はありません。現在、四川省のみならず、北京・上海・深圳・武漢などの大都市でも査渣麺を掲げる小吃店が営業しています。

写真1は、査渣麺の専門店「査渣面」店(青羊区長順下街56号)です。市内バス62路(金信源公文站~桂渓公文站)・70路(動物園公文站~晋吉北路)・93路(九里堤公文站~石羊場公文站)の長順下街站下車です。62路で塩市口站か人民公園站(地下鉄2号線接続)乗車がいいでしょう。下車後、道路対面前方(西側)に店が見えます。なお、寛窄巷子(長順上街站)から、長順路を北に歩いても行けます。

写真2は、査渣麺です。これは赤湯です。もちろん辣味です。1両5元・2両7元・3両9元で、赤湯と白湯とがあります。

写真3は、拡大したもので、麺の上に盛ってあるのが具の「渣渣」です。御覧のようにカスのごとく見えます。そして、麺と少量の汁がかかっています。

写真4は、食する前に、麺と汁とをよくかき混ぜたものです。汁麵ですが、和え麵のようによくかき混ぜて麺のみを食し、汁は飲みません。

写真5は、店風景で、右側奥が調理場で、入口に立っている男性が老板です。

(2012.10.06)

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