歴史と中国

成都市の西南交通大学で教鞭をとっていましたが、帰国。四川省(成都市)を中心に中国紹介記事及び日本歴史関係記事を載せます。

武蔵国国府遺跡等―歴史雑感〔53〕―

2020年02月24日 19時30分09秒 | 日本史(古代・中世)

2020年2月22日(土)午後、武蔵野文化協会主催の「発見・復元された武蔵国国司館跡を訪ねて」に参加して巡りました。13時30分にJR南部線西府駅前に集合しました。

最初の訪問地は駅西北8分に位置する武蔵府中熊野神社古墳(府中市西府町2丁目9番地・熊野神社境内)です。本古墳は飛鳥時代(7世紀中頃)築造の上円下方墳で、一段目が一辺約32mの方形、二段目が一辺約23mの方形、三段目が直径約16mの円形、墳丘高が約6m、全体が多摩川石で葺かれていました。写真1は、西から見た古墳全景で、古墳の南に接して府中熊野神社本殿があります。

写真2は、西北角から古墳全景です。ご覧のように、古墳は復元整備されています。但し、二段目の一辺と三段目の直径は古墳保護のため出土面より約1m大きくなっています。

写真3は、南の神社本殿横からの古墳で、左に見えるのが石室入口です。

写真4は、神社入口の西府二丁目交差点北東角に建つ府中熊野神社古墳展示館内に展示されている墳丘土層標本です。他に鞘尻金具等の出土品展示、石室原寸復元レプリカ(内部に入れます)もあります。開館は9~17時(4月1日~10月31日)・10~16時(11月1日~3月31日)で、休館日は月曜及び年末年始(29~3日)です。

次の訪問地はJR南部線府中本町駅に隣接した国司館と家康御殿史跡広場(府中市本町1丁目14番地)です。本広場は発掘調査により掘立柱建物跡や大型石組井戸跡等が発見されて、奈良時代の国司館跡と徳川家康の府中御殿跡と分かりました。そこを保存整備公園化したものです。写真5は、府中御殿石組井戸跡です。

写真6は、国司館復元模型です。中央が主殿で、国司の居住・儀式館です。左が脇殿で、国司と従者の仕事・生活の場です。奥が付属建物で備品等の保管場所です。主殿の前の人形は守赴任の儀を模したものです。右に女官、右に兵士、守(濃いオレンジ色)の前に介(明るいオレンジ色)・掾(濃い緑色)・目(薄い緑色)と並んでいます。

写真7は、主殿の柱を復元したものです。東西に建てられており、5間・4間です。

写真8は、脇殿です。南北に建てられており、8間・3間です。奥に見えるのがJR南部線府中本町駅です。本公園の管理事務所で武蔵国府スコープを貸し出しており、これで360度の往事の景観を再現しています。貸出時間は9~15時です。

最期の訪問地は大国魂神社に東接した武蔵国府跡(府中市宮町2丁目5番2)です。ここは国衙の建物が発掘されたところです。写真9は、朱色の柱を復元したものです。

最期の写真10は、南から復元柱を見たもので、ミラー(鏡)となっている建物は遺構展示館です。

(20120.02.24)


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