
とても不思議なホラー映画
出演は、「パーフェクト・ゲッタウェイ」「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース。
この人は演技がイマイチな肉体派俳優。
普通のお父さんをやらせたらたピカイチのリチャード・ジェンキンス。
あと最後のシーンで、突然 シガニー・ウィーバー (ネタバレ反転)が登場する。
監督は、テレビシリーズ「Lost」や「エイリアス」の脚本家のドリュー・ゴダード。
監督は初めてらしいが、彼らしいヒネリにヒネった作品になっている。
5人の大学生がキャンピングカーで森の奥にある湖に旅行に出かける。
スポーツ馬鹿のカート、彼のガールフレンドで色気だけで生きているジュレス、優等生のホールデン、生真面目なダナ、マリファナ漬けのマーティ。
普通は絶対に仲のよくなるはずはないのだが、なぜかホラー映画には必ず出てくるメンバー。
5人が森のキャビンに着いて湖で遊んでいる頃、その森の地下の巨大で、多くのモニターや管制塔のようなコントローラーがある司令室で数人の人間が森の様子を監視していた。

静かな森と湖

左から 優等生、スポーツ、マリファナ中毒 絶対に仲良くならない組み合わせ

女性も対照的

いかにもな、キャビン
その夜、酒とマリファナのパーティで盛り上がっていると、何故か居間の床が急に開き、床下に続く階段が見つかる。
バツゲームでダナが一人で下に降りていくことになる。
地下には、ホラー映画に出てくるような謎の箱、小物、人形、日記などが多く置いてある。
ダナが、日記を読み始めると、森の中でゾンビが湖や土の中から、這い出てくる。

バツゲームをさせられる生真面目な女性 いつものパターン

これも、他の映画でも見たことのあるシーン

これもいかにもなシーンでしょう

パニックがはじまる
最初から、有名どころのホラー作品のパーツを並べたストーリーになっている。
森の入口で道を聞いたガソリンスタンドのじいさん、不気味なキャビン、何か出てきそうな湖、地下の小物や意味ありげな日記。
5人の大学生も、順番に誰が死んでいくのかが、簡単に予想される。
そして、何故か大きな司令室でコンピューターを操る2人の中年男と、5人の行動を賭けで楽しんでいる大勢のスタッフたち。
その部屋の大型モニターには、世界各国の様子が実況され、特に日本の学校でのホラーシーンが映し出されている。
なんだこの映画は。

ここまで怪しくしなくても

キャビンを監視中

参加者の情報も管理中
そしてお決まり通り、森の中でイチャつく男女を襲うゾンビ。
そう、最初に殺されるのは...
その後も、ゾンビはキャビンを襲い、若者たちは叫びながら逃げ惑う。
ゾンビのなかには、髪の長い少女もいる。どこか日本のホラー作品で観た光景だ。
何とか3人がキャンピングカーで逃げ出せた、その時司令室では森を抜けるトンネルを制御するコントローラーが故障して、大慌てで電源をつないでいる。
この森で起きている全てのホラーは、地下の司令室で制御されている。
まるでお化け屋敷のようなものだ。
でも、何故実際に人を殺してまで...

世界の組織とつながっている。

全ての部屋もモニターに

森全体がシールドされている

ちょっと安っぽいけどコントロールパネル

こちらもコントロールパネル

カメラ発見
結局、マリファナ漬けのマーティとダナが生き残り、地下室へのエレベーターを見つける。
そこには、今まで全てのホラー映画に出てきたクリーチャーたちがガラスの箱に入れられて管理されていた。
司令室では、本来1人しか生き残るはずのない計画が崩れたため、2人を捕まえようと警備隊を向かわせた。
マーティとダナは、クリーチャーたちを制御しているコントローラーを破壊して、彼らを解き放した。
ホラーキャラ大集合のパニック映画に変わっていった。
最後に、何で世界中で恐怖のホラーごっこをしているかが、ディレクターと呼ばれる人から明らかにされる。

彼は生き残ってはいけなかった?

2人で必死に逃げる

地下の施設に入り込む
巧妙にホラーの作り手の心理を暴露したような作品。
またいつもと同じホラーかとタカをくくっていたが、予想以上に面白かった。
それにしても、相変わらずクリス・ヘムズワースの演技は下手だったが。
星





トリビア
この作品は2009年に撮られているが、3Dにする計画が持ち上がりリリース時期が遅れた。
出演者、脚本家へのインタビュー


※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます