ドライヴ / Drive

2012-03-25 | 映画






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主演は、前回の「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」でも紹介したライアン・ゴズリング。2011年は思いっきり飛躍したハリウッド一番人気の役者。
相手役には、女優としては顔が小さくてコケティッシュなキャリー・マリガン。とってもチャーミングな女優だ。
思いっきりの悪役には、あのウィル・フェレルにそっくりで猿顔のロン・パールマンに、まさにマフィアのボス顔のアルバート・ブルックス。

ライアン・ゴズリング演ずるドライバー(彼の名前は一度も出てこない)は、昼間はスタントドライバーだが、夜は犯罪者相手の逃がし屋という闇の顔も持っている。
彼のアパートの隣には、アイリーン(キャリー・マリガン)という子持ちで、刑務所に入っている夫を待つ女性が住んでいるが、密かに彼女に好意を抱いている。
アイリーンの夫、スタンダードは、刑務所から出てきたが、入る前に闇金から借りた借金が膨れ上がり、チンピラから激しい取立てにあっている。
チンピラのボスは、ある質屋を強盗することで借金を帳消しにすると持ちかける。
逃がし屋としてドライバーが協力し、スタンダードは質屋を襲い1億ドルを奪うが、そこには罠がしかけられていてスタンダードは殺され、ドライバーも何者かに追われる。
そして、その金を狙い地元マフィアがドライバーを殺しにやってくる。



今回は爪楊枝がトレードマークのライアン・ゴズリング


小顔で可愛いキャリー・マリガン


刑務所を出たと思ったら、今度はマフィアの借金取りに追われる旦那


いかにもマフィアの親分のアルバート・ブルックス


人間よりも絶対にサルに近いロン・パールマン


一匹狼のドライバー演じるライアン・ゴズリングの魅力いっぱいの作品。
彼はとてもセルフが少なくて、その表情と背中で演技をしている。
寡黙な男が、ひとたび怒ると、とんでもなく凶暴になる。
それがマフィアであろうと、関係がない。
愛する人の夫を騙して殺した、チンピラの手をハンマーで潰し、ピストルの弾を飲ませ。
そして、自分を殺しに来た殺し屋を殺すシーンは、今まで見た一番のバイオレンスだった。
このドライバーは、どこか北野たけしと高倉健を彷彿させる。
「その男凶暴につき」、「居酒屋兆治」、「夜叉」の主人公たちを思い出させる。
そういえば、ライアンが来ているジャケットにサソリの刺繍がされているが、これが高倉健の刺青とオーバーラップした。
そして、もう一つ不思議なのは、ドライバーについて、全く語られてないことだ。
何故、彼が闇の仕事をしているのか、その凶暴さは、どこから来るのか。
まるで、いきなり泪橋に現れた「あしたのジョー」の矢吹丈みたいな存在にしている。



マフィアのチンピラが強盗を持ちかける


強盗に入った質屋で逆に撃たれてしまったスタンダード


これが盗んだ汚れた裏金


質屋から謎の車に追われる。 この作品で唯一のカーチェイス




チンピラに、きっちりと仕返しに行き、裏にいる組織を割り出す。


相手役のキャリー・マリガンも、やはり控えめで静かな女性を可愛く演じてとてもいい。
ハリウッドには珍しい、小顔でキュートな女優だと思ったらイギリス人だった。

全編をつうじて青みがっかた映像もきれいで、残酷シーンを不思議な雰囲気にさせてる。
音楽も、やはりバイオレンスとミスマッチな不思議なテンポで、耳に残る。
全く無名のデンマーク人監督のニコラス・ウィンディング・レフンが、いま、旬のライアン・ゴズリングの魅力をいっぱいに使い、小気味いいストーリーを、綺麗な映像で上手くまとめたとても面白い作品。 星は /5



これが、綺麗で残酷なエレベーターのシーン


殺し屋から彼女を遠ざけ


キスをして


殴りかかる。殺し屋の最後は悲惨。


トリビア
ドライバー役は当初ヒュー・ジャックマンだった。

監督のニコラス・ウィンディング・レフンは、車に全く興味がなく、免許証も試験を8回落ちたため持っていない。



唯一の笑顔のシーン


サウンドトラック




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