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次から次へと、アメリカン・ヒーローを映画界に小出しにしてくるマーベル・コミックのまた新しいキャラクター。
主演はクリス・エヴァンス。「ファンタスティック・フォー」で火の玉ボーイで人気が出た役者。
他にも「Aチーム」と思いっきりかぶってしまった「ルーザーズ」や、「Push 光と闇の能力者」(なんて副題つけてるんだか)のアクション物で、似たようなキャラを演じている。
ヒロインは、無名の(僕には)ヘイりー・アトウェル。
軍隊の上官役でトミー・リー・ジョーンズ、敵のマッドサイエンティストに「マトリックス」のヒューゴ・ウィーヴィングと、いつも不思議なおじさんトビー・ジョーンズ。
とてもひ弱なスティーブ
こんなになっちゃった。筋肉はCGか?
気の強いヒロイン
スタートは、吹雪の雪原からはじまる。
そこには、軍の兵士たちがある飛行物らしい物体を調査するために忙しく動き回っている。
そして、中に入ってみると、中央に星の描かれた丸い金属の盾を発見する。
これが何を意味するのか?
第2時世界大戦中、ドイツではヨハン・シュミット博士がナチスを掌握して、彼の帝国を築いていた。
彼は、神話の宮殿後から発見された、不思議なパワーを持つ四次元立方体の物体を手に入れて、彼に逆らうナチスの権力者たち全員抹殺していた。
アメリカのニューヨークで育った、スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、その愛国心から軍隊入りを希望していたが、喘息とそのひ弱な体力のため、5回も入隊試験に落ちていた。
その時、軍では密かに「スーパーソルジャー計画」を実験していて、最初の試験者を探していた。
スティーブの捨て身の愛国心を見抜いていた、計画の責任者アースキン博士は、彼を選んで実験の血清を注射する。
昔は老け役だったけど、最近年を取らなくなった
マトリックスの面影あり
コミックのキャラだからこういう派手めの悪役になっちゃう。
いつも不思議なおじさん役
実験は成功してスティーブは、人間の数倍のパワーとスピードを得る。
彼の最初の仕事は、キャプテン・アメリカとして、各都市をまわり国民から戦争のために資金ファンドを宣伝することだった。
このあたりは、クリント・イーストウッドの「父親たちの星条旗」とにている。
というか、実際にあったことなので、かぶっていても不思議はないが。
キャプテン・アメリカが初めてコミックになったのが1941年なので、その誕生を描くとどうしても、アメリカ頑張れ、ドイツは敵だ、正義のための戦争だ、云々のメッセージが伝わってくるのは仕方ないだろう。
この作品でも、「父親たちの...」同様、風刺いっぱいに描かれているが。
そんな政治家、役人の太鼓持ちに嫌気がさしたスティーブは、戦場に慰問に行ったのをきっかけに、捕虜になっている兵士たちを助ける行動にでて成功する。
その時に、入手した情報と、捕虜救出の時に出会った優秀な兵士たちとチームを組んで、シュミットの基地を次々に襲撃して陥落させていく。
キャプテン・アメリカのコスチューム、武器、戦闘方法、全てがアナログ的だが、ドイツ軍は結構ハイテク。力ずくで勝っている。
「イングロリアス・バスターズ」 みたい
結構力ずくの戦闘をするキャプテン
ヨハン・シュミットは、四次元立方体のパワーのせいで、顔の皮膚を失い、真っ赤なスカルとなっていた。そしてアメリカの各都市に、四次元立方体で作った爆弾を投下して破壊する計画を実行する。
キャプテン・アメリカが、計画を阻止するためにスカルの巨大な戦闘機に乗り込んで最期の戦いがはじまった。
マーベルの作品を観るたびに思うのだが、僕のように子供の頃、全く聞いたこともないヒーロー、キャラクター達にその思い入れもない観客にまで伝わるように、よくここまで盛り上げられるものだ。
今思うと子供の頃に、マーベルのキャラで親しんだのは、「宇宙忍者ゴームズ」(ファンタスティック・フォー)、「超人ハルク」、「スパイダーマン」くらいかな。
それ以外のキャラは、映画で初めて知るものばかり。
反対に、子供の頃にコミックで読み、テレビで観て、おもちゃで遊んだアメリカ人達には、たまらないだろうな。それが、羨ましい。
もしかすると、子供の頃の思い出とのギャップにガッカリしているかも知れないが。
この作品自体が、続編を予想させる終わり方だけれど、クレジットの後で続編がどんな事になるのかのヒントも出てくるので、見逃さないように。
カーアクションもアナログ
移動もアナログ
トリビア
第二次世界大戦のシーンで、Xメンのマグニートー(エリック・レーンシャー)とウルヴァリン(ジェームズ・ハウレット)が、カメオ出演する予定だったが、著作権のためカットになった。
クリス・エバンスは、3度もこの役を断っているが、最期には監督に説得された。
コミック版キャプテン・アメリカ
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