宇宙人ポール / Paul

2011-12-04 | 映画






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「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」で、そのオタクぶりと奇才ぶりを発揮したサイモン・ペッグとニック・フロスト主演。
そして声だけでも、粗野でスケベな存在感ガンガンのセス・ローゲン。
ハリウッド一頼りない中年男が似合うジェイソン・ベイトマンは、今回は少し感じを変えて、ポールを追跡する厳しい捜査官。
そしてエイリアンと言えば、シガニー・ウィーバー。
「ローラーガールズ・ダイアリー」で妙な存在感があったクリスティン・ウィグ。

イギリス人でコミックオタクのグレーム(サイモン・ペッグ)とクレイヴ(ニック・フロスト)は、キャンピングカーを借りてアメリカを旅している。
彼らは、サンディエゴのコミコン・インターナショナルに参加して、その興奮さめやらぬ中、ネバタ州のエリア51に向かっていた。
夜の国道を走っていると、前の車が突然クラッシュを起こし現場から緑色の宇宙人ポールが現れる。

サイモン・ペッグとニック・フロストは自分たちがオタクなので、オタク役をやらしたらピカ一。
そこに姿は宇宙人だが、出演する全ての役が、ガサツでスケベな男の役しかないセス・ローゲンが加わって最強のもてない男トリオになっている。



貧素だけどセス・ローゲンそのままのポール


ただのオタクではない、B級映画ヒットメーカーのサイモン・ペッグ


見たまま100%オタクのニック・フロスト


ポールは、何十年も前に地球に不時着し、捕獲されたエリア51で宇宙の事をはじめ、人間の知らない事を教えてきたと語った。
そして、自分の知識が用済みになり、人体実験を計画しはじめた事を知り、人間の中にいる協力者の助けを借りて逃げ出したと続けた。
こうしてグレームとクレイヴは、彼を仲間の宇宙船が来るところまで連れていくことにする。
その間に、政府の捜査官ゾイル(ジェイソン・ベイトマン)がポールの行方を追いはじめていた。

セリフを聞いていると、人間のグレームとクレイヴはイギリス訛りの英語で、いつものように聞き取るのに苦労し、ポールがバリバリのアメリカ英語で比較的わかりやすので、不思議な感じだ。
それも「R指定」になってしまうセリフが、奇妙な宇宙人からどんどん出てくる。

2人と1宇宙人はキャンプ場に宿泊するが、そこはキリスト教原理主義者の仕事をしない頑固オヤジが経営して、片目の悪い娘ルース(クリスティン・ウィグ)が実質切り盛りしていた。
ポールがルースに正体を見られた為に、仕方なく彼女を車に乗せてキャンプ場を逃げ出す。
ポールには不思議な力があって、死んだ小鳥を蘇生させ(但し、その後フレッシュだと言って食べてしまうが)、そしてルースの目も治した。
ルースも、しだいに2人と1宇宙人に馴染んでいく。マリファナの力もあったかも知れないが。

ポールは、宇宙船の着陸場所に行く前に、自分が不時着した時に姿を見せてしまったタラという少女に、どうしても会いに行きたいといいだす。
そのキャンピングカーを政府の捜査官達と、ショットガンを持った原理主義のオヤジが追いかけていた。



やっぱりこういう役はさまにならないジェイソン・ベイトマン


スター・ウォーズのコスプレのクリスティン・ウィグ。 この人結構存在感がある。


可愛いおばあさん役のブライス・ダナー


この作品は、スティーブン・スピルバーグをはじめ、彼らの好きな映画作品へのオマージュが散りばめられている。
「未知との遭遇」、「E.T」や他の作品を元にしているもの、また中にはほとんどそのままというシーンやセリフが沢山出てくる。
街でポールをカーボーイに扮装させたような、大半の人が明らかに分かるシーン以外に、次のようなオマージュシーンがある。

 バーのシーンでバンドが演奏している曲は、「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー故郷、タトゥイーンのバーで演奏している曲と同じ。

 ポールが、タラに自分の故郷に誘うのは、「未知との遭遇」でロイが誘われたのと同じ。

 ポールが、「Toothbrush? Where we're going we don't need teeth」は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でドグが「Roads? Where we're going we don't need roads」のセリフ。

 コミックブック屋がある街のシーンで、映画館に「イージー・ライダー」の看板が見えるが、撮影された街は、本当に「イージー・ライダー」が撮影されたところ。

 タラの家から逃げるシーンで捜査官がキャンピングカーを撃ってガス爆発がおきるシーンの撮影方法は、「ジョーズ」で保安官がサメにプロパンガスを爆発させた時の撮影方法。

前の2作同様、映画大好きなサイモン・ペッグとニック・フロストが、少しの風刺とペーソス、多くのオマージュと笑いを盛り込んだ、楽しい作品。
ところで、ブログや映画サイトではあまり触れられないみたいだが、ポールのCGはあまりにも自然で、そのポールを間に演技するサイモン・ペッグ、ニック・フロストもとても普通だ。
これは結構すごいと思う。
彼らの作品にハズレなしで、星は/5。 



エイリアン物には欠かせないキャスト


この2人が結構笑わせてくれた


このステッカーさえも小ネタになる


まさに「未知との遭遇」そのまま


出演者たちのインタビュー


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1 コメント

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日本インターネット映画大賞募集中 (日本インターネット映画大賞)
2011-12-26 22:06:54
突然で申しわけありません。
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ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
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