ゼロ・ダーク・サーティ / Zero Dark Thirty

2013-03-31 | 映画






2013年5作目。
「ハート・ロッカー」で、アカデミーの監督賞をとったキャスリン・ビグローが、またとてつもなくヘビーな映画を創った。
オサマ・ビン・ラディンの暗殺を描いた2時間37分の超アクション・サスペンス大作。
作品の出来としては、キャスリン・ビグロー監督の前作「ハート・ロッカー」に劣らないと思ったが、政治的な批判や、拷問シーンへの批判がとても強く、アカデミー賞では、音響編集賞の受賞だけだった。
主演のジェシカ・チャステインの主演女優賞をはじめ、作品賞、監督賞をとってもおかしくない作品。
ジェシカ・チャステインは、パキスタンの前線でアルカイダを追いかけるうちに、次第に強くなっていくCIAの女性捜査官を、とてもうまく演じている。
CIAきってのビン・ラディンおたくになって、自分と仲間を信じて、緻密な捜査と、大胆な決断をくだす。
物語の前半と後半が、全く違うテイストになっている。
前半では、オサマ・ビン・ラディンにつながる容疑者を探すサスペンス、後半はフィジカルでリアルな戦闘シーンのアクション。
観ていて疲れる映画だった。

巨額な予算と人をつぎ込んでも、ビン・ラディンを捕えることの出来ないCIA。
そのパキスタンの情報部にマヤ(ジェシカ・チャステイン)という若い女性が派遣された。
彼女は高卒でCIAにスカウトされた、優秀な分析官だった。
その日から、ビン・ラディンの情報を追いまわる日々がはじまった。
交錯する情報を一つ一つ分析しながら、死んだと思われたビン・ラディンの側近アブ・アフメドという男の存在をつかんだ。
そして、ついにビン・ラディンの隠れ家を発見する。
彼女は、他の分析官が60%の確率と読んでいる情報を、100%と言い張りながら、上層部に作戦決断を迫る。 

マヤを演じるジェシカ・チャステイン


この上司(カイル・チャンドラー)にも食って掛かる


最初に拷問の方法を見せられたダン(ジェイソン・クラーク)


自らが狙われることも


シールドの隊長(ジョエル・エドガートン)


長官への直談判も辞さない




一つ一つの情報を丁寧に分析する


アブ・アフメド発見


ついにアジトも見つけた


後半は暗闇と緑の暗視ゴーグルのシーン連続



トリビア
当初、ルーニー・マーラが主役にキャストされていた。

マーク・ストロング演じる主人公の上司には、トム・ハーディー、ガイ・ピアースが候補に挙がっていた。

「0 dark 30」は、ミリタリー用語で、時間を規定しない夜のこと。但し、言い方は「オー ダーク サーティ」の方が一般的。

映画のプロットは、オサマ・ビン・ラディンを10年たっても捕えられない事についてだったが、ビン・ラディンが暗殺されたため、脚本が大きく書き換えられた。


  


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