突然思い出したかのように「ブリューゲル展」感想の続きを超サクッと
左は《子供の遊戯》、右は《謝肉祭と四旬節の喧嘩》。
アントワープから《悪女フリート》も展示されおり、残念ながら撮影禁止だった、が、それを知らずに撮ってしまった(汗)。やはり道義上画像は出せないよね。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pieter_Bruegel_d._%C3%84._023.jpg
それにしても、恐れ知らずの《悪女フリート》はしみじみカッコイイ♪♪と思う。観ながら、大友克洋『AKIRA(アキラ)』に登場する銃の腕前が半端ないエプロンおばさんを想起した。エプロンおばさんもすっごくカッコ良いのだわ
さて、「季節画」展示室に移ると、クレジットには不在のMET《穀物の収穫》の小さな写真と説明があり、続いて、なんとプラハの《乾草の収穫》が展示されていたのだった。初見なものだからしっかり観察。
ピーテル・ブリューゲル《乾草の収穫》(1565年頃)ロブコヴィッツ宮殿(プラハ)
収穫の季節の農村風景であるが、細部が興味津々だったので、カメラを近づけて撮った。
この3人の若い娘たち、特に向かって右端の帽子を持った娘は、ブリューゲルにしてはまっとうな美人(簡略化もしていない)に描いているので、もしかして画家はモデルに好意を抱いていたのかもしれないなぁなんて思ってしまった。道端に咲く赤い花も可愛いし♪
で、のどかで可愛いばかりでないのがブリューゲルだ。中景の小高い丘の上には処刑台が描かれている。
首吊り処刑された死体まで描き込まれており、そこに群れる鳥たちと、獲物を狙って近づく狼(?)が見えるのだ。冷徹な画家の眼差しと言うべきなのだろうか。
https://youtu.be/V6qxtIJZL5A
ゲント大学のProf Martens(このオバサン、前、アントワープでメムリンクの修復やっていてお会いしたことあるとおもいます) が担当で、
・ブリューゲル自身が表題 DULL( GRIETは剥落)を書いた
・スマルトが褪色している。
スマルトについては、URL参照
プラハの「収穫」は1990年に東京に来てまして、観賞しました。ブリューゲルには珍しい綺麗で愛らしい作品でした。
で、プラハの「収穫」も来日したことがあったのですね(・・;)。山科さんもおっしゃる通りブリューゲルにはちょっと珍しい作品ですよね(^^;
どうも、こういうホヤホヤのまだ動いている件は、軽信しないでおちつくのを待ったほうがよいようです。森先生の意見はどうなのかな?
また、当方がアントワープで観たときは、あまり鮮やかな色はなかったのですが、それでも十分感動しました。プラドの「死の勝利」よりずっと質の高い作品だと思います。
で、それこそ森先生の「ブリューゲル展」展評など拝読したいところです(^^ゞ
で、確かに《悪女フリート》の方が作品的(絵画的)に質も高く魅力的ですよね♪ でも、《死の勝利》の皇帝やカトリック教会への皮肉な眼差しも結構好きです💦 ちなみに、今回の展覧会にも出展されていました。