

いても晩ごはんだからと怒られないように半泣きで帰る時間だ

そういえばぼくの家は4時が晩ごはんだった。
この時間ならもう一日は終息するための時間だった。
いまならJoggingして生ビール2杯とDVD2枚みたってまだ余っている
くらい長い時間が、少年時代はもっと厳かな時間としてとくに活用されては
いなかったわけだ。
もちろん今はそんな時間でも大人は何をやったっていい時間なのだ。もちろん。
サンマルクを出て、ジュンク堂に入る。
ここのジュンク堂のある堂島アバンザが一番雰囲気があって落ち着く感じ
がして、本屋にいく用事があるときはここに来ることが多い。
このブログでも一度だけカフェのところを書いたことがあるのを思い出す。
ぶらぶらして、小説コーナーに入る。別にビジネス書をみたくないわけでは
ないけれど、この書店の構造上最初に雑誌、その向こうが小説なのだ。



先日、江國香織の「スウィート・リトル・ライズ」を読み終えたところ。
次に読むのは先日発売のもう一冊にするか、島本理生の新作にするか。
結局村上春樹のコーナーをぶらついたときに訳書のほうを選んでしまった。
The Catcher in the Rye
結局はそういうことなのだ。
ぼくはいつもなにかのコンプレックスを抱えて生きているのに慣れっこに
なりすぎているということで、ホールデンとなんらかわりはないということを
潜在的に自覚しているのかもしれない。

苦笑しながら、もう一冊。福島近辺の特集をしている雑誌をもってレジへ。
1Q84 Book3 はすでにネット販売の予約を終えているのであとは発売日を
待つだけなのだ。



街はすっかり日が暮れようとしている。入口をでて右奥、北新地はいまから
動き出す。前に見える堂島も居酒屋やイタリアンやら、そんなこじゃれた店は
営業を始める時間だ。動き出す街を横目に、右を向いて北新地をかすめて
駅前ビルとの境目にむけて歩きだしてみた。
★ジュンク堂書店 大阪本店
大阪市北区堂島1-6-20堂島アバンザ1~3F
06-4799-1090
http://www.junkudo.co.jp/