浦東南路を南に歩いていく。めざすは東昌路「古都梅」。
南に向かう直前。浦東南路の北の端に、変わったビルが建設中だった。
2本寄りそうように立つビル。本当に中国の人は変わった形が大好きだ
庶民の街、とくに浦東は陸家嘴のビジネス街、世紀公園あたりの新富裕層
向けの高層マンション街を除くと、ほんとうに庶民の下町になってくる。
浦西の下町とは違って、もっと地方色が強いのだ。
上海に住んだ最初の半年は浦東でひとり暮らしをしていた。そのころの
想いがあるからだろうか。少し匂いがする下町が、やっぱりきらいには
ならなかったりする。
IP電話のプリペイドカードを売るおばあちゃんの横で掃除のおばあちゃんが
うつらうつらとお昼寝している 。寒波襲来と言われていたけれど
いまのところうららかな年末だ。
ひるさがりはゆったり時間が過ぎていく。ぼくも先にお休みをとって
ごめんなさい。1分が60秒ある1日です。
栖霞路。この向こうは以前ぼくの住んでいたマンションにでる。こっちを行って
みようかと思ったけれど、きょうはやめておいた。
バイクが僕のほうに走ってきた。せわしなさそうでも、でもまだのんびりしている
世紀大道を越えるとヤオハン・TIMES SQUAREが
近づくからか、人の流れが多くなる。それでも庶民層が多いので年末年始と
いうせわしなさはない。まだ春節は遠く、この人たちには10月のある日くらいと
変わらないのだろう。東昌路にあたって右に曲がると…
そこがマッサージやさん「古都梅」だった。
工事がすぐ前まできていて、本当に営業しているのか不安になるような
外観の中、それでも自動ドアをあけて中にはいると通りの喧騒も工事の雑音
もここまでは届かず
日本のマンガが並んだ、日本風な内装がなつかしいままになっていた。
2Fで着替えてマッサージの準備をする。
浦東には日本人がまだ少なくて、日本的すくなくとも日本人に耐えられる
ような、それでいて南京東路にあるようなバカ高で、航空会社とマージン
とりあって、一見きれいなような写真でさそってぼったくるようなマッサージ
やさんではなく、お手頃価格な店はないか…
そう思って探し当てたのがここだった。会社からも近くて本当によく通った。
KYOKOさんが上海にはじめてきたときにattendしたのもここだった
そのころは、すごく人気の施術士の女の子がいた。美人とかいうわけでなく
むちゃくちゃ上手なのだ。番号でよく呼ばれるこの業界で、この店では30番
の女の子だった。
ぼくはマッサージやさんで予約しないとあたらない人というのはこの子以外に
知らない。何度かしてもらったことがあるが、力が強いわけでもないのに
確かに上手だった。本人はそのことをハナにかけるふうでもなく、むしろ
一日に何人もお客さんが常にいるので、精神的に疲れると言っていた。
(マッサージしてあげようかって言うと、かなりウケていた )
この店は隣の住宅で寮のようにみんな住んでいるみたいで、これだとなかなか
恋もできないんだよって嘆いてた。そこだけは普通の女の子でした。
格別美人ではなかったし、結局ぼくの知っている期間は、かわらず
毎日同じように施術ですごしていたのだろう。
あれからもう4年以上もたった。30番の女の子っていますか?って聞いて
みようと思ったけどやめておいた。受付にいた和服のお姉さんももういなかった
し、もしかしたら老板だって変ってるかもしれない。
上海の1年は他の街なら5年以上過ぎているのと同じだから。
名前を聞いていたかもしれないけれど忘れてしまったし、30番で違う女の子
でたいして上手でもない子だったりしたら、想い出そのものが壊れそうで
やめておいた。
そうして指名もせずに施術に来てくれた女性は…上手でした
マッサージがおわり、少し1Fでお茶を飲みながらほっこりする。
日本人が3人くらいやってきた。
そう、昼下がり このタイミングまでぼくは店内唯一のお客さんだったのだ。
How lucky I am !
★古都梅 東昌路店
上海市浦東新区東昌路565號院内
+86-21-5888-8812
店をでて東昌路をさらに西にいくと、ふいに偶然のように見たことのない
トンネルが出現した。人民路隊道と書いてある。
そうか。これが新しいトンネルなんだ
そろそろRinNonが帰ってくる時間に近づいてくる。ここからタクシーに乗って
トンネルを通ってよとお願いする。
なんだか運転手がいろいろ言ってるけれど、よくわからなかった。
運転手は、ぼくが理解できていないことをわかると、まあいいよと苦笑して
トンネルに入っていってくれた。
このトンネルは河南路にしかでれないけれど、本当はさらに延伸して
だいぶ先にまで出られるらしい。運転手はきっと「これだと途中で出て結局
延安高架路に入らないといけないから延安東隊道にしようよ」と言っていた
のだと気づく。
でも運転手はなまりがきつかったし、ぼくの会話能力は着実に衰えているのだ
それに、ぼくはこのトンネルを通りたかったわけだし。
ということでぼくは満足した顔で 金陵東路の雑踏を通りぬける
タクシーの中で外を眺めていたし、それなら問題ないさとばかりに運転手も
静かに古北まで送ってくれた。
29日、日本だと年の瀬だけど、でもここではそうではない街の昼下がり
こんなふうに緊張感なく過ごしました。
南に向かう直前。浦東南路の北の端に、変わったビルが建設中だった。
2本寄りそうように立つビル。本当に中国の人は変わった形が大好きだ
庶民の街、とくに浦東は陸家嘴のビジネス街、世紀公園あたりの新富裕層
向けの高層マンション街を除くと、ほんとうに庶民の下町になってくる。
浦西の下町とは違って、もっと地方色が強いのだ。
上海に住んだ最初の半年は浦東でひとり暮らしをしていた。そのころの
想いがあるからだろうか。少し匂いがする下町が、やっぱりきらいには
ならなかったりする。
IP電話のプリペイドカードを売るおばあちゃんの横で掃除のおばあちゃんが
うつらうつらとお昼寝している 。寒波襲来と言われていたけれど
いまのところうららかな年末だ。
ひるさがりはゆったり時間が過ぎていく。ぼくも先にお休みをとって
ごめんなさい。1分が60秒ある1日です。
栖霞路。この向こうは以前ぼくの住んでいたマンションにでる。こっちを行って
みようかと思ったけれど、きょうはやめておいた。
バイクが僕のほうに走ってきた。せわしなさそうでも、でもまだのんびりしている
世紀大道を越えるとヤオハン・TIMES SQUAREが
近づくからか、人の流れが多くなる。それでも庶民層が多いので年末年始と
いうせわしなさはない。まだ春節は遠く、この人たちには10月のある日くらいと
変わらないのだろう。東昌路にあたって右に曲がると…
そこがマッサージやさん「古都梅」だった。
工事がすぐ前まできていて、本当に営業しているのか不安になるような
外観の中、それでも自動ドアをあけて中にはいると通りの喧騒も工事の雑音
もここまでは届かず
日本のマンガが並んだ、日本風な内装がなつかしいままになっていた。
2Fで着替えてマッサージの準備をする。
浦東には日本人がまだ少なくて、日本的すくなくとも日本人に耐えられる
ような、それでいて南京東路にあるようなバカ高で、航空会社とマージン
とりあって、一見きれいなような写真でさそってぼったくるようなマッサージ
やさんではなく、お手頃価格な店はないか…
そう思って探し当てたのがここだった。会社からも近くて本当によく通った。
KYOKOさんが上海にはじめてきたときにattendしたのもここだった
そのころは、すごく人気の施術士の女の子がいた。美人とかいうわけでなく
むちゃくちゃ上手なのだ。番号でよく呼ばれるこの業界で、この店では30番
の女の子だった。
ぼくはマッサージやさんで予約しないとあたらない人というのはこの子以外に
知らない。何度かしてもらったことがあるが、力が強いわけでもないのに
確かに上手だった。本人はそのことをハナにかけるふうでもなく、むしろ
一日に何人もお客さんが常にいるので、精神的に疲れると言っていた。
(マッサージしてあげようかって言うと、かなりウケていた )
この店は隣の住宅で寮のようにみんな住んでいるみたいで、これだとなかなか
恋もできないんだよって嘆いてた。そこだけは普通の女の子でした。
格別美人ではなかったし、結局ぼくの知っている期間は、かわらず
毎日同じように施術ですごしていたのだろう。
あれからもう4年以上もたった。30番の女の子っていますか?って聞いて
みようと思ったけどやめておいた。受付にいた和服のお姉さんももういなかった
し、もしかしたら老板だって変ってるかもしれない。
上海の1年は他の街なら5年以上過ぎているのと同じだから。
名前を聞いていたかもしれないけれど忘れてしまったし、30番で違う女の子
でたいして上手でもない子だったりしたら、想い出そのものが壊れそうで
やめておいた。
そうして指名もせずに施術に来てくれた女性は…上手でした
マッサージがおわり、少し1Fでお茶を飲みながらほっこりする。
日本人が3人くらいやってきた。
そう、昼下がり このタイミングまでぼくは店内唯一のお客さんだったのだ。
How lucky I am !
★古都梅 東昌路店
上海市浦東新区東昌路565號院内
+86-21-5888-8812
店をでて東昌路をさらに西にいくと、ふいに偶然のように見たことのない
トンネルが出現した。人民路隊道と書いてある。
そうか。これが新しいトンネルなんだ
そろそろRinNonが帰ってくる時間に近づいてくる。ここからタクシーに乗って
トンネルを通ってよとお願いする。
なんだか運転手がいろいろ言ってるけれど、よくわからなかった。
運転手は、ぼくが理解できていないことをわかると、まあいいよと苦笑して
トンネルに入っていってくれた。
このトンネルは河南路にしかでれないけれど、本当はさらに延伸して
だいぶ先にまで出られるらしい。運転手はきっと「これだと途中で出て結局
延安高架路に入らないといけないから延安東隊道にしようよ」と言っていた
のだと気づく。
でも運転手はなまりがきつかったし、ぼくの会話能力は着実に衰えているのだ
それに、ぼくはこのトンネルを通りたかったわけだし。
ということでぼくは満足した顔で 金陵東路の雑踏を通りぬける
タクシーの中で外を眺めていたし、それなら問題ないさとばかりに運転手も
静かに古北まで送ってくれた。
29日、日本だと年の瀬だけど、でもここではそうではない街の昼下がり
こんなふうに緊張感なく過ごしました。
私の知っているコトウメさんは本当に良いお店です。2001年にOPENをしてから、老板やマネージャーは今でも同じ方です。
9年前から変わらない経営方針で今もひっそりとあの場所で営業をされています。
気になる30番の子は今でも働いているか私にはわかりませんが、この間このようなことを耳にしました。
オーナーさん曰く:昔に比べて今、上海ではマッサージ店がバカみたいに増え続けています。
そして、新しいマッサージ店が登場しては老舗店舗や有名店舗の按摩師を高い給料でどんどん引き抜いていくそうです。
もし、30番の方が五体満足の子だと今は引き抜かれている可能性が高いと思います。(五体不満足だと、引き抜かれる確立は1%にも満たないそうです。)
そして、元々古都梅さんは「盲人按摩店古都梅」で営業をされていたのですが、中には職がないまま田舎から出てきた子などもいます。
そういった子に対しては、五体満足でも雇われていたそうですが、せっかくお店で技術を身につけてもらったころに引き抜かれるとお店にとってもマイナスなので、今では盲人按摩学校から直接紹介を受けて雇われているそうです。
可愛くて五体満足の子を雇うには、マッサージの値段のを上げるしかないそうですが、そのメリットを感じていないオーナーだからこそ、今もあのクオリティであのお値段で続けていけているのだと私は思います。
そして、最後に私はそんな古都梅さんが好きです。だから、あなたのブログを見て私の知っている限りの古都梅さんを知ってほしいと思いました。初めてのコメントで長々と書いてしまって申し訳ございませんが、さらに古都梅さんを好きになっていただければ嬉しいです。
初めて他人のブログに書き込んだ者 より
ぼくが初めて古都梅をみつけたのは2005年。
単身でまだ駐在していたころのことでした。
初めて上海におそるおそるきた奥さんをアテンド
した夜。マッサージに連れてきたのもここでした
浦東に住んでいた時はもちろんここがごひいき
でしたし、古北に引っ越したあとも会社帰りに
同僚とよくきたものです。
ぼくも大好きなんですよ
最近は浦東にくることが少なかっただけに
ひさしぶりでした。
ほんとに相変わらずのんびりしてました。
オーナーさんとお知り合いなんですね
そうですか。いろいろ理由あるんですね。
ぼくの知っていた30番の子は五体満足な子
でした。むちゃくちゃ上手でいつも予約が
必要でした。どこかに引き抜かれたのかも
しれませんね。
この日偶然であったスタバの女の子みたく
どこかでひょういと出会うかもしれない。
それも上海なのかな、とか思います
古都梅が次回きたときも、その次もずっと
あるといいなと思います。
また読んでくださいね