Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

外灘トンネルをぬけてROCK・BUNDへ

2010年05月01日 | 上海chouchou(みる・くらす)
 一度家に帰って休憩したあと、KYOKOさんからの連絡で今度は外灘で
    落ち合うことに決定。

   RinNonと再び古北を出発。延安高架路を走る。この先、かつて延安高架から
   黄浦江に突きだすように飛び出した道路は、灯台を中心として くるりとカーブ
   して中山東一路に合流していた。

   その不思議なカーブのある灯台を見上げて休憩をしたり、夜にその飛び出して
   いく道路を走りながら浦東の夜景に息をのみ、外灘側の旧市街のLight Up
   さらにやられたとただただ感嘆したような夜はもうこない。
   
   あのカーブはもう撤去されたのだ。今回はそうなってから実質初めての外灘
   なのだ。

      

   延安路を走っていたクルマがそのままトンネルに突入する…

     あれ?なんだこれ?

   予備知識がなかったので面喰ってしまった。   

  


   外灘の下、地下をつきぬけて北側に向かうトンネルだった。

       

   トンネルとは黄浦江の下を越えるためのもの、という先入観にとらわれて
   いたぼくは、かつて昔外灘をいつか歩行者専用道路にして中山東一路を
   地下に潜らせる計画があったのを思い出した。このトンネルはその一環
   だろうか?だがそれにしては車線が少なすぎる。まだこれでは足りない
   だろう。けれど、計画は悪くないと思う。

   きっとまだ地上部を走るクルマのほうが多いのだろう。
   がらすきのトンネルをゆっくり走るタクシーの中から撮る写真はきれいに
   撮れた。

       

   トンネルは出口付近で2か所に折れる。躊躇なく左側を選んだタクシーは
   呉淞路の裏、海寧路のあたりで地上に飛び出す。
   ここで、かなり不安な出来事が頭をよぎった。

   古北でタクシーに乗ったときに運転手に指示したのは

     ペニンシュラ上海(Peninsula Shanghai /上海半島酒店)  

   だった。ふとひとつの疑念がわいていたのも事実。

   まさか

     Hengsheng Peninsula International Hotel
                        
/上海恒升半島国際酒店

   に行かないよな… 

   上海赴任直前の出張のころと、赴任直後ぼくは呉淞路にある「金富運大酒店」
   に滞在していた。3つ星のこのホテルはいまは少しきれいになって出張で
   滞在するには高くなってしまった。その隣にあったホテルが恒升半島国際酒店
   なのだ。少し値段が高いだけでこぎれいな部屋に泊まれると、一部の出張者
   が利用していた。

   このホテルの前を通ると、Peninsula と書いてあるのをみて
    「ああ、ばったもんだなあ  」とい思っていたら、いまや本物のPeninsula
   がきてしまったわけだ。

   さあ、運転手はどちらに?まさか恒升のほうにいかないよな、Peninsula
   5つ星だぞ  と思っていたらホントに恒升にきた 

      おい、ここじゃないだろ。外灘だって言ったろ?
      なんで?ここが半島酒店だろ?
      誰が呉淞路って言ったよ  中山東一路だってさっき言っただろ?
      なんでだよ、半島酒店は呉淞路じゃないかっ
      お前が知らないだけだろ   なんで有名なほうを知らないんだ
       とにかく外灘に行けっ

    こういうときはきつく言うに限る。なぜなら外灘は今の時間渋滞していて
    運転手はいやがるはずだからだ。

                    

   確かに中山東一路は渋滞中だった

   運転手にもう降りるよと話して、3人はきれいに広くなった歩道に降り立つ。

   そこがPeninsulaだった。

           

   目の前には外灘の遊歩道があり、山のように人がいる。その向こうには
   今回初めての陸家嘴の景色がみえる。

  

   視線を左にうつしていくと、Broadway mansion も見える

                    

    Peninsula に入る。香港にあるこのホテルでafternoon tea をしたのは
    いつだったか。たしか2006年の正月だっただろうか。

           

    外灘側でなく、車入れのあるのは脇道(北京東路だろうか?)から入った
    ところ。豪奢な車ばかりがならぶその通りをRinNonとお散歩する

   

   展示用だろうか?RRが並ぶ。なぜ展示用なのだろう?

                     

  


   そっと横から眺めてみると、東方明珠塔が見える。この見え方が外灘だ

      

  映画「夜、上海」でモッくんと趙微がごはんを食べていたときのような風景は
  こんなだっけ?いや、こんなきれいではなかったけれど…

             

  

★Peninsula Shanghai上海半島酒店
  上海黄浦区中山東一路32号
  +86-21-23272888
  http://www.peninsula.com/Shanghai/jp/default.aspx


    

  中国人観光客が通り過ぎる。「労働節の黄金週間を上海で  」とばかりな
  ツアーなのだろうか。東京のはとバスとか、なんだかそんなのを思い出す。
  地方の人も服装はこじゃれてきたものだ。

       

  だんだん夕闇が深くなってくる。
  KYOKOさんから電話。

     なんかすごく渋滞していてそっちになかなか行けない…
     こっちはトンネル通ったらすぐだったよ
     トンネルってなあに?

  どうやら、さっきのトンネルはまだそんなに有名ではないらしい
  あるいは運転手がホテルを間違えたせいで、結果として正しい選択をした
  ことになったのかもしれない。

  それでも、いまから彼をみつけて、でかしたと言いなおすほどのことはない
  けれど。なにしろ5つ星のホテルを知らなかったのだから

                 

  中山東一路の真ん中で動けない  と嘆くKYOKOさんを探して3人で走る。
  かつて見慣れた、20年前からみていた風景を望み、ぼくたちは早足で人の
  波をくぐりぬけていく。
   
     

  

   滇池路のほうをのぞいてみる。バイクのタクシーが飾った感じでのんびり
   走り抜けていく。KYOKOさんはまだ来ない。

                

      あ、Peninsula通り過ぎちゃった…どうしよう…
        もう…和平飯店まできたのに…戻るよ

  

    Peninsulaの北側に、まるでホテルの庭のように大きな緑地とこじゃれた
    建物が整備中だった。外白渡橋を越えそうというKYOKOさんに戻るよう
    指示してぼくらはこのあたりで待ち受けた。

   

   夕方の中山東一路はますます渋滞し、車はそれでも昔よりは行儀よく
   クラクションの数はそれなりにたくさんあるけれど、けたたましくはなく
   KYOKOさんがなかなか来ないのでへとへとに走り回ったぼくらも、行儀よく
   北側を眺めていた。

        

  


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