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Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

something happened on the way to heaven

2010年02月17日 | 日本つれづれ。

 前の日のことはあまり思い出したくない。 

ちょっとしたことでKYOKOさんとけんかになってしまった。
そういうつもりもなかったのに

きっと向こうはあまり考えずにさらっと、ほんとにさらっと口にすることに
ときどき本当に傷つけられてしまう。
表面上はほんとに必死の思いでかさぶた程度までコーティングして
治してきたことに、あっという間に触れられてしまうだけでこんなことになる

とか、あまり言ってもしようがないので

  そのままソファで寝てしまっていると、いつのまにかRinNonも寝てしまっていた。
  気がつくと朝で、会社に行く前に目が覚めたKYOKOさんに謝られてしまった

 

  なかなか人生というのは難しい。
  そう生きるように、ハードでヘビーな生き方のほうが生きてるって実感できる
  イベントが多い方いいじゃないって思うようにしてきたはずだけれど、時折
  ひょんなことで落ち込まされる。

  

 翌朝、KYOKOさんとさよならを言って外にでたときの天気は晴れだった。
 守口からバスに乗るとのことで、まだ片付けをしていた後ろ姿に

  「ああ、そう言いながらもぎりぎりになるんだろうな」

 と漠然と思っていたのが、思った通りどころかすごいことになった。


       

 10時30分ごろ発の関空行きリムジンバスに乗ると言っていたのを思い出して、
 もう乗っただろうなあ  と思って、会社で時計を眺めていた11時前。

 突然携帯が鳴って、叫ぶ声が聞こえた

     あのね、タクシーがなくってね。だからしかたないから車で
      守口駅まで来たの。それでね、でも荷物多くっていまやっと
      乗せてもらったんだけど、とても車を戻してここまで戻って
      なんかできないの

      だから車の鍵と家のカギを預けていくから、

      車を駅に放置するけど、ごめんね 



     は?どこに?ねえ。それで…
     

      ぼくはあくまで冒険家とか私立探偵とか、そんな職業ではないので
      人生において想像もできなかったできごとがあったりした
      ことが、そんなにはないと思うんだけれど

      バスに乗るために駅までタクシーを使いなさいと言ったはずなのに
      自分の車を使われて、家のカギといっしょに放置されておくなんて
      そんな告白を受けたことはなかったので、少し驚いた。
 
      それでも、ついに泣きだした声のKYOKOさんに返す言葉もなくって
      ちょうど会議もなかったこともあって、急いで駅に自転車で向かう
      
  

   駅についてみるとバスの出発前で、うちの荷物の上げ下ろしのせいで
   発車できないバスと、苦虫をかみつぶしたような乗客の顔を想像して
   いたんだけれど、(そんな事態はあったのかもしれないけれど)以外に
   静かに発車をまつバスの姿があった。

   最前列に座っていたRinがまずぼくに気づいて、KYOKOさんが立ちあがって
   話しかけてきた。

   車のカギと家のカギは切符売り場のおばさんに渡してあること。車は
   あそこ、と指をさすとロータリーの中にいつも見慣れた車が見えた。


      

   こうして思いもかけず、RinNonと それからKYOKOさんと出発前の
   あいさつをすることができた。3人はちゃんとぼくに手をふって、それも笑顔で
   ふってくれて、なんだかこのためにわざわざ見送りにきたような気にさえ
   なったけれど

   よくよく考えるとひどい事態なんだと思いなおして、出発してロータリーを
   ぐるっと一周して態勢を反転させたバスの最前列で手を再度ふる3人を
   手をふらずに見送ってみた。 
                                         

Phil Collins - Something Happened On The Way To Heaven  (Magnum PI - You Can Run And You Can Hide)



    そのあとおばさんに鍵をもらった。たいした人間確認もせずに鍵を
    くれたことはよかったけれど、他の人間が取りに来てもそんなふうに
    簡単に渡してしまうのだろうかと、少し不安になった。
    でも善意に解釈すれば、そんなところに自分の車のカギと家のカギまで
    預けたりすることを誰も想像したりはしないのだ。
    たいていの人は冒険家でもなければ私立探偵でもないのだから。

    ロータリーで不安げに待っていた車に自転車をのせて、家に車を置きに
    いってから会社に戻ってみると、時間が45分ほど過ぎていた。

    会議もなかったので、とくに平穏な時間が45分先に進んだだけだった。


    日常がまた始まる。       



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