Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

火事とDonuts屋での朝食の相関について

2009年12月31日 | 上海chouchou(みる・くらす)

 いよいよ大晦日。きょうはうちの家族は浦東のシャングリラ・ホテルで
    外灘をみながらの年越しをすることになっている。
    超緊縮財政のおり、質素に上海で過ごそうというぼくの提案のどこを
    聞いていたのか、KYOKOさんの粋なはからいと言える

   正月は春節のとき、とはいえ学校は明日から三が日は休み。
     昨晩はblogを書いていたせいで寝不足のぼくは、ついにお見送りに
     いけなかった…

   本日のシャングリラのcheck inは16時と予約したらしく、KYOKOさんは
   RinNonに選択授業は出ずに帰っておいでよと勧めるが、Rinが頑として首を
   たてに振らなかった。きょうは好きなpianoの授業があるというのだ。

   ふだんNonに流されることが多く、好き嫌いの主張や思考そのものが
   あやふやなRinなので、このことはかなり驚いた。KYOKOさんは言うことを
   反映できずにため息をついていたけれど、ぼくはかなり嬉しかった。

   Rinがこうやって主張をしてくれるんだから尊重すべきなのだ。

   結局check inは18時にすることにした。それで充分なのだ。
   もうトンネルは一本増えているし、通行止めになったって浦東へのわたり方
   は何個でも思いつくはずだから

   ぼくに朝ご飯を作るか何かする予定なのか、ソファに横たわってまだ寝ている
   ぼくの頭上で、RinNonを見送りに行ってくるとKYOKOさんの声が聞こえた。

   かすかにうなずいた記憶があるけれど…
   
   それから思い出したようにDVDをみていると、DVDだけでなく自分自身が
   回想シーンに入っているかのように少し視界が悪くなった。。
   ふと上をみると、ぼくの回想の吹き出しではなく実際に部屋の天井を
   黒い煙が覆っていた。

      火事だっ   


   台所に行くと火の手はフライパンから送風口のところに移っていた。
   それでもまだチロチロした火だけだったので大急ぎで  でもあわてず
   水は使わないで消した。

   フライパンの火はもう燃えるものがなくなったようで、自然に消えた。
   あとは溶けて落ちてきたカバーらしきものに水をかけて消し止めると
   ようやく火はおさまったが、煙は台所、リビングはおろか家じゅうに充満して
   しまっていた。家の中が黒い空気で覆われ、それが下に降りてくるからか
   すべて煤だらけになるしぼくは鼻とのどをやられた。

   かなりこれには困った。
   もしかするとKYOKOさんは知らない間にぼくに保険金をかけていたんだ
   ろうか?でもそんなに儲かってなかったし…とりあえず思い返してみても
   殺されて双方特になりそうなことないし、その案は残念ながら打ち消してみた。

   

          

  部屋から黒い煙を出すために、咳込んだり鼻水を垂らしたりしながら 家じゅうの
  窓をあけているころに、KYOKOさんが帰ってきた。

  この状態にはかなり驚いたようだった。まあ驚かなかったらこっちのほうが
  驚くけれど  

  さすがにかなり恐縮した様子で謝っていた。アイさんにおこげな処理と
  ソファや布団の煤払いをお願いするとして、朝食は作らずにダンキンで食べる
  ことにした。

      

  ダンキンドーナツ。家から歩いて3分もかからないところにあるこの店に
  上海にきてもう何度来たことだろう

    

  東展小学(RinNonの学校)のバスがもう出発した通りは、そのあと少し
  通りが静かになっている。
  浦東にいくには高速が混むのでもう遅いし、出勤のピークは過ぎているのだ。
  KYOKOさんの出発は8:30すぎでよいらしい。

 

  コーヒーを飲みながら、きょうの段取りを引き継がれる。好むと好まざるに
  かかわらず、ぼくは「しんせん館」で注文した寿司とおせちを受けとり、
  RinNonのお迎えのあと、帰宅したKYOKOさんと合流して浦東にいくと
  いうことになった。まあ。その程度なら散歩する自由もあるし いいか

                     

  朝のダンキンはお客さんも少なく、母親と子供づれらしい2人づれが急いで
  持ち帰りで買って帰ったほかは誰もいなかった。

  壁の絵にはドーナツをもった人が3人いる。背景画のほうがぼくたちお客さん
  より1名多いくらいだ。朝の喧騒の時間を過ぎたこの時間、火事の消火活動
  を終えたぼくと、保険金をかけそこねていたKYOKOさんがドーナツを食べて
  いる。コーヒーの紙コップはスタバよろしくフタの一部を開いて飲むタイプ
  だったけれど、微妙にコーヒーが漏れる。そしてそれが熱い
 
      

  そんな、まだ少し抜けているところもあるダンキンのゆるみ具合が好きなのだ
  ジャンクフードで迎えるお正月、といったところだろうか?
 
★唐恩都楽(DUNKIN'  DONUTS)古北店
  上海市長寧区栄華西道99-101


 

  KYOKOさんは大晦日の今日も仕事モード。
  そそくさと歩いている。
  ぼくはそのうしろからのんびり歩いて消火栓にあいさつしていたりする。

  それぞれの年の瀬 

  火の用心。          



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