かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2012.6.25 八ッ場ダム本体工事の再考を求める!

2012-06-25 01:16:26 | インポート
     

22日、参議院会館にて羽田国土交通大臣あてに要請書を「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」として提出しました。

政局が混乱する中で、八ッ場ダム問題も不透明さが増しています。私たち議員の会は、あきらめることなく行動していきます。以下要請文です。

                                 2012年6月22日
 国土交通大臣 羽田 雄一郎 様

                     八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会
                      代表世話人 角倉邦良群馬県議会議員


 
          利根川水系河川整備計画の民主的な策定、
               地元住民の真の生活再建策、
          八ッ場ダム本体工事の再考を求める要請書


時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
私たちは八ッ場ダム事業の見直しを求める利根川流域一都五県の都県議会議員の会です。


八ッ場ダム事業は1952年に最初の構想が発表されました。爾来60年、ダム予定地に大きな犠牲を強いてきたこのダム事業は、自民党政権における利権構造の象徴とされてきました。八ッ場ダム事業は「治水」、「利水」の必要性が失われる一方で、地滑りなどの災害を誘発する危険性が顕在化し、杜撰な計画によって事業費の増額と工期の延長を繰り返してきました。
民主党は2009年の総選挙マニフェストの筆頭に「八ッ場ダムの中止」を掲げ、多くの国民の支持を得て政権が発足しました。しかしながら、2010年から2011年にかけて国土交通省関東地方整備局が実施したダム検証は、ダムの必要性について客観的、科学的な根拠を示すことなく「事業継続」という検証結果をまとめ、前田武志前大臣は昨年暮れに民主党の反対意見を無視して八ッ場ダム本体工事の予算案計上を決定しました。このままでは、河川行政が国民の理解を得ることは到底不可能です。


こうした経緯を踏まえ、私たちは羽田大臣に次の三点を要請します。

1.12月22日に藤村修官房長官が八ッ場ダム本体予算執行の条件として提示した、利根川水系河川整備計画を民主的な手続きによって策定すること。
利根川水系河川整備計画の策定に当たり、淀川水系河川整備計画の策定作業と同様、有識者会議にダムに批判的な識者を入れ、事務局を国交省とは別の第三者機関が務めるなど、客観的、科学的な審議が可能となるよう配慮して下さい。
パブリックコメント、公聴会等の実施に際しても、単に流域住民の意見を「聞きおく」だけでなく、流域住民と十分に議論をする場を設け、流域住民の意見を河川整備計画に反映させるように努めてください。
現在、国交省関東地方整備局は、有識者会議の枠組み、人選が未定の段階で、河川整備計画の全体像も示さないまま、治水安全度だけを取り上げてパブリックコメントを募集中です(6月23日締切)。パブリックコメントの募集要項には、同局の提案する治水安全度のために、どのような事業が必要で、どれだけの経費がかかるかという基本的な情報が書かれていません。情報が少ない中で「安全度は高い方がいい」という意見へと流域住民を誘導し、八ッ場ダム等の大規模河川事業につながるようにする意図を疑わざるを得ません。
関東地方整備局では昨秋、八ッ場ダムのパブリックコメントを実施しました。この時、埼玉県の八ッ場ダム推進議連会長である自民党県議が大量の同一書式をコピーして議会事務局を通して提出するという、所謂「やらせパブコメ事件」が発覚し、大きな社会問題として新聞紙上でも取り上げられましたが、同局はこれを問題視せず、多くの国民がパブリックコメントに寄せた八ッ場ダムに反対する意見を黙殺しました。このような不誠実なパブコメを繰り返す関東地方整備局に対して、国民の不信はかつてない程高まっています。
利根川には堤防が脆弱な箇所が少なくありません。治水効果が少なく、不確実なダム計画に偏重するのではなく、堤防強化など、真に利根川流域住民の安全を確保するために何が必要かを流域住民ともに考え、流域住民との協働作業で河川整備計画を策定するようにしてください。



2.八ッ場ダム事業によって大きな犠牲を強いられてきた地元住民を救済するため、生活再建対策、地域振興策に早急に取り組むこと。
これまで国土交通省、関係都県はダム事業によって地元住民の生活再建を実現するとしてきましたが、ダム事業の進展とともに水没予定地は疲弊し、衰退の一途を辿っているのが実状です。ダム事業によって真の生活再建を実現することはもはや不可能です。八ッ場ダム予定地では、住民が移転する代替地の整備事業が大規模に行われていますが、工期の遅れ、安全性への懸念などから、代替地へ移転する住民は当初予定を大きく下回り、地域は急激な人口減少に見舞われています。
また、工事現場に取り囲まれた水没予定地では、観光業の維持が困難となっており、地域経済の破壊が著しく進行しています。八ッ場ダムは、国交省の検証では2019年以降の完成とされており、実際には工期はさらに延びる可能性が高いとされています。地元住民をこうした困窮した状態にそのまま放置することは、許されないことです。
 ダム事業と切り離して、地元住民を救済するための生活再建対策、地域振興策に早急に取り組んでください。



3.八ッ場ダムの本体工事を再考すること。
 利根川水系河川整備計画の策定において、八ッ場ダムが治水面で必要か否かがあらためて問われることになっています。事実に基づく真っ当な議論、検討が行われれば、八ッ場ダムは不要な事業だという結論が出ることが予想されます。一方で、2で述べたように、地元はむしろダム事業によって衰退の一途をたどっており、地元のためにダム事業を進めるべきだという話は現実を踏まえない虚構です。
 昨年暮の民主党の反対に対して出された藤村修官房長官の裁定の条件がクリアされていないので、八ッ場ダム事業の平成24年度当初予算は、本体工事費が含まれていません。八ッ場ダムを位置づける利根川水系河川整備計画が策定されない限り、この状態が続きます。
 これらの状況を鑑み、八ッ場ダムの本体工事の是非を改めてお考えください。


 これらの諸課題について羽田大臣が真摯に取り組まれ、政治への信頼を回復されることを心より期待しております。

                                         以上

昨日はあいさつまわり、夜は懇親会。


2012.6.24 台風4号対策

2012-06-24 01:18:46 | インポート
6月19日に上陸した台風4号は、群馬県にも雨や風の爪痕を残しました。高崎地区も災害予報が出されました。

私は、翌20日午前5時より地元吉井町や高崎市南部地域を中心に、地元まわりをしました。

     

・道路への竹 吉井町高地区



・矢田川護岸の崩壊 吉井町多比良松田地区



・道路への落石、その他 吉井町多胡、東谷地区

     

・土砂崩れの恐れ 吉井町多比良松田地区

などなど、10件ほどの問題箇所について、高崎土木、吉井支所に、それぞれ対応を要請しました。

特に矢田川について、早期の対応を強く要請しました。放置しておくと、次の大水で田んぼが全面崩落する可能性があります。高崎地区でもいくつかの陳情があり、迅速に対応しました。

台風4号についての問題箇所があれば、いつでも連絡をいただければ現地にお伺いします。

昨日はハイキングの会、富岡高同期会、富岡市中心市街地歩き。夜は富岡高野球部OB会総会。


2012.6.23 「日常生活の中にこそ、変革の根はある」

2012-06-23 01:58:50 | インポート
昔、学生の頃「日常生活に埋没するな」「家庭に逃げこむな」と市民運動の諸先輩から叱咤されたことがありました。

要するに、生活を理由にして市民運動から逃げ出すなよということです。日常に逃避するなという強迫観念が自分の頭の中に「ドン」とありました。

だから、心地よい松任谷由実竹内まりやの歌が聞こえてくると、日常に埋没する。日和ってしまうかもしれない自分を誘い込む、誘惑の歌みたいに感じて、何とか理屈をつけ2人の歌を頑なに拒否している自分がいました。今考えると笑ってしまうのですが。

大学を卒業して働くようになり、日常生活は敵ではなく、むしろ日常生活の生き方の中にこそ「変革」の根があることがわかってきました。

社会とのかかわり、かみさんとの生活や子育てなど、社会全体を自らの中で引き受けて、自らが変わること、生き方を変えることが世の中を変えることにつながってくるのだということです。

敵は松任谷由実や竹内まりやの歌ではなく、まさに「内なる自分」であるということです。既成の秩序の中でぬくぬくと楽して生きることこそが敵である。

だから私は「内なる自分」と「秩序」と闘う叛乱分子であり続けていたいと、いつも思っています。

あと、もうひとつ諸先輩は「ヒモ」にだけはなるな、自分のメシを自分で食えない奴は世の中を変えられないと、きつく言われたことも思い出しました。

何でもそうです。自分自身との闘いなしに前には進めません。

昨日は東京国会で脱原発、八ッ場ダムで政策懇談会。

</object> </object>


2012.6.22 世界遺産シルクロードを!

2012-06-22 03:46:11 | インポート
富岡製糸と絹遺産群の世界遺産登録が近づいてきました。

この世界遺産登録は、地元富岡を始め高山社の藤岡市、風穴のある下仁田町にとどまらず、過疎化に苦しむ南牧村、上野村、神流町にとって地域の活性化にむけ、大きなチャンスとなります。私の住む吉井町や隣の甘楽町にとっても同じ意味を持ちます。

この地域は「西上州」と行政サイドで規定されてきましたが、住んでいる私たちにとっても「?」という感じで今ひとつ具体的ではありませんでした。

     

そこで世界遺産登録の、この機会を活かして富岡→下仁田→南牧→上野→神流→藤岡→吉井→甘楽→富岡を繋ぐ道路(国道254号→県道下仁田・上野線→国道299号→国道462号→県道神田・吉井線→国道254号)を、世界遺産シルクロード(仮称)として位置付け、このシルクロードを可視化し、観光や一次産業、まちおこしなど、あらゆる課題に利用していく。と同時に、「西上州」という抽象的な表現ではなく、シルクロードを通じて地域の繋がりと一体化、そして発信力を共有化していく道路として活用していけたら楽しいことになるかなと夢想しています。

シルクロードの名称は世界遺産登録と並行して公募しても面白いかもしれません。

道路を単なる道路で終わらせないで、地域住民の繋がりを具体化するものにすることで、さらに社会資本として生きた物として活用できると思います。

住民の盛りあがりなくして地域の活性化はありません。上野村で考えをまとめています。

昨日は東京、国会・対策。エネルギー問題の勉強会。


2012.6.21 謎の「黒い土」

2012-06-21 01:06:15 | インポート
      

AERA(アエラ)6月18日号で、謎の「黒い土」拡散マップという記事が出ています。

最初に「黒い土」が注目されたのは原発で被災した福島県南相馬市で、テレビでもこの問題が採り上げられていました。

局所的に高い空間線量の場所があり、地元の市議さんが測定を依頼したところ、1キロ当たり108万ベクレルという高濃度の放射能セシウムが検出されたというのだ。

この「黒い土」は、道路や歩道の路肩付近に雨に流されて集まってきた放射能の集合体との指摘がある。

       

このアエラでも、高崎市の江木町70,049ベクレル計測の記事があった。地元の方から私に連絡があり、お話を聞かせていただいた。

国の現在の基準で測定すれば問題なしとなるようだが、「黒い土」が飛散し、子どもの体内に入った場合は、約7万ベクレルは高い値である。除染すべきなのであるが、どのように県や自治体に働きかけていくのか現在思案中であります。

「黒い土」にはご注意を、子どもさんには触らせないように最低限の注意喚起は学校で行うべきである。

昨日は八ッ場ダム視察、高崎地区労OB会。