かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2012.6.20 政局流動! 本質はどこに。

2012-06-20 02:09:12 | インポート
野田首相は大飯原発再稼働、消費増税という2つの大きな決断をした。21日の国会会期末にむけて、民主党内でギリギリの攻防が続いている。

まず、大飯原発再稼働である。もちろん私は反対である。

しかし野田政権は再稼働するなら、せめて脱原発の方向をセットで打ち出すべきであった。再稼働はする、原発は延命させるでは、国民の支持は離れるばかりである。

次に消費増税。国民のみなさんや私の支持者からも、反対の声が圧倒的に多い。厳しい経済や生活環境について、私も深刻に受け止めている。行革、事業見直し等々、まだやるべきことが多いのが事実。

その一方で、日本国の予算の半分以上が赤字国債で賄われている現実を見れば、消費増税はやむを得ないと私は考えます。

ただし、年金の一元化と最低保障年金、この2つは絶対に守っていかねばならない生命線。消費増税は全て年金改革と繋がっている。これを抜きに国民のみなさんに痛みを強いることはできない。

政局は流動化している。しかし国民の圧倒的多数はしらけている。そして、事の本質はどこかにすっとんでいる。

その理由は、この決断のゴールがどこかを全く示していないからである。

脱原発、そして年金を含む社会保障のあるべきゴールをしっかり示してこその、よりましな、より悪くない苦渋の決断を、私たち政治家は行うのである。このままでは、政治家は国民のみなさんに語る真実の言葉を失ってしまう。

山口二郎北海道大学大学院教授は、最近の野田首相を「決断の自家中毒」と言っている。残念ながら、その指摘は当たっていると思う。

「野田首相最大の問題は、決断の自家中毒(アディクション)である。決められない政治を脱却することは必要である。そもそも政治における決定にとって、獲得あるいは到達すべき目標を具体的に設定し、そのための適切な手段を選ぶことを意味する。野田氏は大目標を見失い、手段の部分で自分が断を下すと息巻いている。」

週刊東洋経済6月16日号(詳しくは山口二郎教授のブログで週刊東洋経済6月16日号熊本日日新聞6月3日のコラムをお読みください。)

採決の時は近づいている。私の知人、友人の国会議員も本当に苦しい決断を迫られると思う。

それぞれが、それぞれの信念で決断していくだろうし、全責任を自らが被ることになるだろう。が、願わくば彼女、彼らが民主党を除名になるとか、党員停止になるとかは避けて欲しい。

本質はどこにあるのか!

昨日はあいさつまわり、陳情処理、懇親会で高崎。