かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2009.6.19 かけがえのない、大したことのない私。

2009-06-19 00:57:06 | インポート
1970年代にウーマン・リブの運動が一世を風靡した時、その中心的リーダーであった田中美津さん。

「大したことのない、かけがえない私。」ではなく、「かけがえのない、大したことのない私。」だからこそジャストフィットする名言。深い言葉だと思う。田中さんの本の題名です。

日本的には、まずへりくだって少しだけ自分を肯定するのが、おくゆかしいとされるが、「かけがえのない」と自らを肯定した上で、でも普通の人間だよと「大したことのない私」とする。

自分自身を大切だと、しっかりと自己主張し更にどこにでもいる人間だよと位置付けてウーマン・リブの運動に出立していく意味の深さを気付かせてくれる言葉です。

女性解放、男女平等、人権、今ではあたりまえの言葉として語られていますが、40年前に男女平等と主張し、それを実現することがいかに困難であったか想像に難くない。

そこを突き破って現在の男女共同参画社会実現への大きな1歩を踏み出した、田中美津さんらのウーマン・リブ、女性解放の闘いはフェミニズム運動に引き継がれ、日本各地で、職場で、家庭で、恋人の中でミクロの闘いが続いています。

       

田中美津 VS フェミニズムの旗手、上野千鶴子東大教授の対談は読み応えがありました。戦後日本スタディーズ②(紀伊国屋書店2009年5月30日発行)に掲載されています。

「かけがえのない、大したことのない私。」は作家で故小田実さんの「人間チョボチョボや」に匹敵する、戦後社会運動史に残る言葉だと思います。

この2つの言葉は、世の中はエライ人や力の強い人、お金持ちが変えるのではない。普通の人々が、誰かに指導されて変えるのではない。あまたの普通の人々こそが世の中を変える主体なのだということを教えてくれます。

昨日は吉井町で早朝街宣。連合高崎あいさつ。高崎市内企業あいさつまわり、高崎市議会傍聴。