かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.10.17 県議会 環境・農林委員会    県外視察2日目

2008-10-17 12:26:57 | インポート
昨日は宮崎県で、午前中は都城市にある農業生産法人(有)新福青果を視察しました。法人化は昭和62年よりスタート。

社長の新福秀秋さんのトップの一言は「土からの恵みを大切に受け止め、感謝の気持ちをいつも持ち続け、地域の一員として小さいながらも『光る』存在でありたい。」という。

工場長の中島正一さんより新福青果の取り組みについての報告は驚きの連続でした。農産物の生産、加工、流通、販売すべての面で農家生産者の立場に立つことを基本としています。

とりわけ、生産者が食べていける農業という面では、従来の農家の基本は「出来た野菜を買ってもらう」だったものから「売れる野菜を作っていく」と思考の転換。

さらに市場に価格を委ねるのではなく、契約した農家の生産者が生産物の原価を提示し、これだけの利益を乗せたいと新福青果と交渉し、価格を決定するという。

まさに適正価格での売買。その生産物を様々な工夫を凝らして販売するもの。これは決定的な農業の大転換です。


宮崎県経済連とも提携をしているとのことです。これも驚きでした。

群馬農業へのアドバイスとしては、生産物をブランド化するのではなく、生産過程そのものをブランド化すべきとの指摘には一同納得です。

とにかく、目から鱗が落ちるとはこのことです。同行した林農政部長さんも一度、新福青果さんを群馬に勉強会へお招きしたいと仰っていました。

群馬県農業、農政の前進、改革のプログラム作りへ本当に参考となる視察となりました。

午後は日本一の和牛県の宮崎畜産試験場を視察しました。

東証日経平均株価が1089円下落。国内の実体経済へどこまで影響を与えるのか。解散総選挙の時期が先送りになるのか。読み切れない。

昨日、吉井・高崎合併の調印式が行われました。私は県議会県外視察のため、残念ながら出席できませんでしたが、無事調印されたとの報告を受け安心しました。

残すは町議会での議決です。全員の町議さんに賛成していただけるように、よりいっそう頑張ります。