かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.10.14 G20 -国際協調-       アメリカ単独主義の終焉

2008-10-14 17:12:21 | インポート
10月12日、グローバル金融危機に対応するためにG20財務相、中央銀行総裁会議が開催された。

G20は、いわゆるG7に加えてオーストラリア、中国、ブラジル、韓国、南アフリカ、サウジアラビアなど19ヶ国とEUも加えた20の地域から成り立っている。
ブッシュ大統領も飛び入りで参加した。

G20では、
① 金融危機の対応のための規制、監督。
② 市場への資金供給、金融機関の健全化、預金者保護。
③ 金融市場安定化のため、すべての経済的、金融的手段の方策をとる。
④ 1国の行動が他国や、金融システム全体の安定化を損なわないように連絡体制の強化を行う。
などについて声明で発表された。

アメリカ発の金融危機をG7だけではなくG20で対策を講じるこの国際協調は、冷戦崩壊以降、超大国アメリカの単独主義が終焉したことを意味する。

ブッシュ政権の外交でのアメリカ単独主義、市場原理万能主義は、アメリカを壊すだけではなく、世界を壊しかねない状況に直面している。アメリカは単独では存在しない。世界からの支援、国際協調なくしてアメリカは立ち行かないことを、今回の金融危機により自己証明してしまった。

外交においてもアメリカの北朝鮮に対するテロ支援国指定の解除は、北朝鮮の非核化にいき詰まり、アメリカ単独の力だけの外交では立ち行かないことを、これもまた自ら証明してしまったのではないか。

当面、6ヶ国協議という集団交渉、国際協力によってでしか北朝鮮の非核化プロセスは前に進まないだろう。

11月4日投票のアメリカ大統領選では、外交方針で国際協調路線を明確にしたオバマ氏が各種世論調査で優位に立っており、オバマ氏が大統領になれば、アメリカの国際協調路線は、さらに進むことになるでしょう。

佐々木 毅 学習院大教授は、10月13日の読売新聞で、「金融危機、どう立ち向かう」のインタビューで「金融グローバリズムの先生として振舞っていたアメリカが、墓穴を掘った。」「今、『権力』は市場から政治へと移りつつある。冷戦終結後の20年間は、市場の力が異常なほど強く、何かを決める力は政治ではなく市場にあった。」と指摘している

「市場の力が異常なほど強く」とは、アメリカの力が異常なほど強くと置き換えればわかりやすい。

冷戦後の世界はアメリカが圧倒的なヘゲモニーを握っていた。しかし「『権力』は市場から政治へと移りつつある」のだ。権力は、アメリカから国際協力へ、多国間協力へむかう。金融グローバリズムより、民主主義が優位に立つ日は近い。いや、民主主義が優位に立たなければならない。



昨日は、早朝6時から奥多野事務所の設営準備で、青年部の野中さんと神流町へ。看板、トイレ、事務所セットなどで大変お世話になりました。

       

吉井町に戻り、角倉邦良連合後援会 青年・女性部の大沢川親水公園の、おそうじボランティアに参加。

    

10時30分からは、吉井・高崎交流バス出発式に参加し、あいさつをさせていただきました。

         

主催者である松浦高崎市長が、「あとは高崎市議会、吉井町議会の議決だけ。」と述べられました。吉井町議会の混迷状況は深刻でありますが、松浦市長のこの言葉を重く受け止め、私は町議さんの説得活動に全力をあげていきます。すべての責任は私たち吉井町側にあります。



出発式終了後は、大沢川親水公園に戻り、おそうじを終えた青年・女性部のみなさんと、おいしいビールや秋刀魚の塩焼きなどで満喫。新しい参加者のみなさんと、じっくりお話しできました。

青年部、女性部のみなさん、ごくろうさまでした。