2012 Japan Bodybuilding Championships (23)

IMAMURA Naoko, 1st place of 2012 Japan Bodybuilding Championships.

2012年の日本選手権、女子の優勝選手は大阪の今村直子選手でした。
2010年の初優勝以来、2回目の優勝となります。
女子の日本選手権30回の歴史の中で、複数回優勝している選手は7回優勝の西本朱希選手を筆頭にこれまで4人のみで、今村選手が5人目となりました。
しかし、今回はまさに「薄氷の勝利」といえるでしょう。
といいますのは、日本ボディビル連盟のホームページ掲載の審査結果一覧表によれば、2位の清水選手とは最終成績（予選・決勝の合計順位点）がまったく同じだったのです。
ではどうして今村選手が優勝したかといいますと、予選では清水選手7点・今村選手8点、決勝では今村選手7点・清水選手8点でともに合計15点となったわけですが、この場合は「選手権大会実施規程」により決勝の成績が上位の選手を最終的に上位としますので、今村選手が優勝となったわけです。
昨年優勝の山野内里子選手が、世界選手権参戦のため不在の中行われた日本選手権ですが、何はともあれ今村選手が「留守を守った」形になりました。
来年の日本選手権では、どのような戦いが繰り広げられるのでしょうか、早くも楽しみになってまいりました。

以上で決勝のご報告も終わりましたが、次回は少し「寄り道」して男子の一次ピックアップの模様をお送りしようかなと思っています。

2012 Japan Bodybuilding Championships (22)

SHIMIZU Eriko, 2nd place of 2012 Japan Bodybuilding Championships.

そして2位は、東京の清水恵理子選手でした。
日本選手権の初入賞は2009年と最近でしたがいきなり5位、2010年には3位で表彰台に乗り2011年にも4位に入賞しています。
確か2005年の東京オープンが大会デビュー戦だったと記憶していますが、それからわずか7年で日本の頂点目前まで到達したのですから、これはすごいことではないでしょうか。
デビュー戦からずっと見続けていて、私と同年代であることもあって注目していた選手ですが、それだけに感無量ですね。
しかも今回の2位は、優勝に限りなく近い2位だったのです。

それでは、優勝選手をご紹介いたしましょう。

2012 Japan Bodybuilding Championships (21)

ADACHI Akiko, 3rd place of 2012 Japan Bodybuilding Championships.

いよいよここからは、ベスト3のご紹介となります。
まず3位は、東京の足立晃子選手でした。
ここ5年ほどの日本選手権では7位か8位のことが多くこれまでの自己最高は2010年の6位でしたから、今回自己最高記録を更新したことになります。
1999年には日本選手権に初めて入賞しているキャリアの長さで、2010年にはジャパンオープンに優勝している、今や押しも押されぬベテラン選手でありますが、44歳という年齢は入賞者12人中3番目の若さでもあります（爆）。
当然上位2人の選手よりも若いわけで、今後さらに上を目指せることは間違いないでしょう。

2012 Japan Bodybuilding Championships (20)

ERA Ritsuko

次は4位ですが、同じく東京の惠良律子選手でした。
惠良選手はなぜか日本選手権では4位になることが多く、今回で実に5回目の4位となります。
そして同時に、4位が自己最高位でもあります。
小柄ではありますが、筋肉に関しては申し分ないと思います。
また個性豊かなフリーポーズで、毎年観客を楽しませてくれるのがいいと思います。
来年こそは、ぜひ表彰台に乗っていただきたいところです。

2012 Japan Bodybuilding Championships (19)

TAKAHARA Sachiko, 5th place of 2012 Japan Bodybuilding Championships.

続いて5位は、東京の高原佐知子選手でした。
昨年は予選落ちを喫していただけに、今年にかける気持ちには並々ならぬものがあったと思いますが、その努力がジャパンオープンの優勝や日本クラス別58kg級の優勝につながり、この日本選手権で5位入賞という形で実を結んだといえるでしょう。
豪快なポージングや髪形から男性的なイメージが強く「兄貴」とも呼ばれるほどですが、その力強さは本物であることは確かですね。
来年以降の活躍も、ますます楽しみになってまいりました。

2012 Japan Bodybuilding Championships (18)

KANDA Tomoko, 6th place of 2012 Japan Bodybuilding Championships.

こんばんは。
それでは昨日に引き続き、日本選手権の決勝フリーポーズの模様をお送りしてまいりましょう。
今日はベスト6ということで、まずは6位ですが大阪の神田知子選手が入りました。
昨年の3位で今年は優勝候補の1人と目されていましたが、やや体が絞れていなかったか。
しかしこの横に広がる筋肉のたくましさは他の選手にはあまり見られないものだけに、見事に絞れれば今後もいい勝負ができるのではないでしょうか。