眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

自動人間

2020-01-06 06:07:00 | 短い話、短い歌
 もう何もする必要はなくなった。何も考えなくてもいい。待ち望んでいた夢のような生活。効率を追求し、善悪に悩む時代は終わりを迎えたのだ。私たちの仕事は設定を済ませること。唯一それだけのことだ。あとはアップデートを待つくらいのことだ。軽微な問題もすぐに見つけ出され改良される。更新を重ねる内に日々はよりよくなっていくばかりだ。
「おめでとう」私たちから言うことは他に見つからない。
「おめでとう」私たち自動人間。



AIの
道徳観が
支配した
車が走り
去る12月

(折句「江戸仕草」短歌)

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