眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

見守り先生

2024-04-05 09:15:00 | この後も名人戦
「副立会人の先生が入ってきました。何かいい手でも思いついて、たまらなくなって、こっそり助言をしに入ってきたのでしょうか、先生」

「何をおっしゃる。そんなわけないじゃないですか、田辺さん」

「ほほほほっ、違いますか。これは大変失礼いたしました」

「仮に思いついたとしても、絶対に言いません。将棋では助言というのは、絶対の禁じ手ですから、もしもそんなことをしてしまったら、二度と対局室には入ってこれなくなります」

「立ち会いの先生方は、思っても見守っているだけですね」

「勿論、そういうことです」

「はい。この後も、名人戦生中継をお楽しみください」

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロード・オブ・ザ・ポテト | トップ | 本官の夢(野生の叫び) »

コメントを投稿