壁に夏がまだ貼りついている。整列した数字の上を走る黒い線が、過ぎ去った日々であることを語っている。振り返る意味も感じられず、いつ捨ててもいいと思えた。そう思いながらまたダラダラと月日が過ぎてしまう。とっくに役目を終えた数字の上には、アスリートが立っていた。老いることも動くこともない。永遠の夏の上で、夢見るような瞳をしている。
8月を
並べた壁を
見つめれば
すぎた暦に
君は凛々しく
折句 短歌「ハナミズキ」
8月を
並べた壁を
見つめれば
すぎた暦に
君は凛々しく
折句 短歌「ハナミズキ」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます