夕暮れの豪華客船に乗り込むと
大勢の人がくつろいでいる
二階へ上がると
突然そこは海賊船の中だ
背中の教科書を下ろした子供たち
腰を振り
軽やかにステップを鳴らし
カーテンを引き伸ばす
即興が冴えるパーカッション
流行のギャグが頬を張る
ゴミ箱の前に散らばった
弾丸と紙屑はいつまでも手がつけられない
治安をコントロールする
クルーは誰一人上がってはこない
ここでは子供たちの自由が何よりも尊重される
闇が巨大な船を呑み込んでなお
宴の勢いは衰えをみせることはない
あなたが放課後への階段を上るなら
広い心を持っていくこと
海のように広い心を持って
上がるがよい